ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ブラック・スネーク・モーン

2008年11月07日 | ネタバレなし批評篇
妻に逃げられた元ブルース・シンガーの農夫ラザラス(サミュエル・L・ジャクソン)と、男とみるやSEXしないではいられない女レイ(クリスティーナ・リッチ)の心の交流を描いた異色作。ラザラスがエレキ・ギター片手に本物の歌手さながらにブルースを熱唱し、男狂いのレイを更正に導くというストーリーはかなり無理があるのかもしれないが、芸達者な2人が演じるとそれなりの作品になってしまうから不思議だ。

おそらく彼の趣味(いや隠し芸か)と思われるサミュエル・L・ジャクソンのブルース演奏シーンはともかく、ほとんどのシーンを下胸がチラ見するほどのチビTシャツとパンツ一丁で通したリッチのボディメイクにはおそれいった。コアリズムのインストラクターなみにくびれたウェストが、もともとポッチャリ体型のリッチからは想像もできないほどシェイプされていた。ドラッグとSEXで身も心もボロボロという役に似つかわしい体を女優根性で見事に作りあげているのだ。

そんなリッチ演じるレイが道端でぶっ倒れているところを拾われ、逃げ出さないようにジャラジャラと鎖でつながれるという“絵”がエグイ。チビTを脱ぎ捨てて若い男に襲い掛かるなんてシーンもありつつ、文字通りリッチの体当たりの演技を見るだけでもそれなりの価値がある一本だ。こみあげてくる女の体の疼きを表現した、ブルースっぽい効果音がなんともgoodです。

ブラック・スネーク・モーン
監督 クレイグ・ブリュワー(2006年)
〔オススメ度 

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