京都・二条にあるカフェ・パランへ。
10ヶ月ぶりに、カバンの納品。
店内は広くて、客席もゆったり。
お店的には、お昼時
もっと忙しくなってほしいかもしれないけれど、
何組かのお客さんがお食事と会話を楽しんでいて
ゆっくりしててもいい雰囲気で、居心地良い。
カバンが置いてある棚の前の席にお客さんがいたので、
先にお昼を食べることに。
周りのお客さんたちの会話をBGMに
お気に入りのサラダ・プレートをよく噛んで食べる。
斜め後ろの席の女性二人の会話が
タクシーの運転手さんが聞いているラジオのように
店内に流れている。
ふと会話の内容に引っかかった。
さっきまでは、家の小物の配置の話だったけど、
そこからじわじわと、
『夫が浮気してる』話になってる。
サラダを食べ終わって、カバンを並べている最中も、
耳はその会話に集中。
時々、他の席のお客さんの笑い声が邪魔で聞こえない!
けれど、浮気話の会話のボリュームもどんどん上がってる!
めっちゃ、聞こえる!
話し手の女性の顔は見ていないけれど、
若くてよく通る声で、滑舌も良い。
聞いてはいけない内容のようだけれど、
これは、ラジオのお悩み相談コーナーを聞いているようなものだ、
と自分を納得させる。
きっと、カフェで話している時点でもう
聞かれてしまってもいいという覚悟があるはず。
そして、その聞いている人の中に
夫の浮気相手がいてもいい
という覚悟も感じる。
探偵を雇ったけど、その探偵のツッコミ所満載・ずさんな捜査エピソードあり。
夫のおとぼけ両親も登場。
浮気確定の証拠を前に、滑稽な嘘言う夫。
もう、ここに作家がいれば
そのままノートパソコンカチャカチャ。
本1冊か、ドラマが1本できちゃうんだろうなと想像しながら
カバンの納品完了。
その日の夜観た映画「私をくいとめて」でもちょうど、
主人公の能年玲奈ちゃんがカフェで、
斜め後ろのお客さんの会話に耳かたむけていた。