ミシン屋さんのテント

あついあつい。

紺色のボーダーシャツに白いパンツ、赤い靴の
トリコロールスタイルで出勤したマドちゃん。
「おはようございます、さわやかさん」と言うと
「今日は、訳あってさわやかです」と言うマドちゃん。

夕方、「直った」というミシンを受け取りに京都へ。
店の前にはたっぷりと、ワカメが干してあった。
きっと、小浜で取ったんだなあ、と思った。

おじいちゃんは　
「これは、普通の人なら直せなかったけど、
　ワタシだから直せたんですよー」　と言っていた。
そして、
「この前ロックミシンこーてくれはってうれしかったから、
修理代はタダ。」と言ってくれた。

帰り、東風でクロワッサンを買ったので
ダイちゃんちのドアにもつるしておいた。

ステレオラブ

あついあつい。

朝だけ忙しかったパン屋。

ダイちゃんと待ち合わせをして
二条のカフェハローへ。
満員なので入り口で待ちつつ、
中の壁に飾られているKuuちゃんの絵を遠くから見たり
ダイちゃんの買った新しい靴を見たり。

ダンボール素材にオレンジ色の、いつもの雰囲気の絵もあって
前回一緒に行ったパリで見た
かわいいおじいちゃんおばあちゃん、
パリジェンヌパリジャン、そして赤ちゃんが描かれた
色とりどりの素敵な絵もたくさんあった。
人が多いので、コソコソもじもじ、いっぱい見た。

また増えるかも、と言っていたから
また見に行こう、と思った。

一冊の本にして、ゆっくりじっくり見たいとも思った。

夜、ダイちゃんの家で
ニシくんとフジタくんも一緒に、
ダイちゃんが作ってくれた冷麺を食べた。

ボビン

家の中より、外の方があったかだった日。
夜暗くなっても、薄いカーデガンだけで帰って来られた。

お昼、和菓子やさんで琥珀を買って
久しぶりにおばあちゃんの家へ。
置かせてもらっている雑誌の中から
何冊か持って帰る。

お料理のページに載っていた
豆板醤たっぷりの辛いラーメン　『辛みソバ』　のとなりに
おばあちゃんの字で　『ぢごくそば』　と書いてあった。

夜、バレエの帰りに寄った近鉄の食料品売場で
なっちゃんに出会った。
「これが今のところ一番おいしい」　と教えてもらった
植物素材のカレールウを買って
モロヘイヤとパセリとワカメのカレーを作って食べた。

プーリー印のミシン油

動かなくなって使っていなかった電動ミシンを持って
ミシン屋さんへ。

京都寺町にある、おじいさんが一人でやってる小さなミシン屋さん。

おじいちゃんは、油をボタボタこぼして　「うひーー！こぼれた」と騒いだり
店に飾ってある釣り道具を見ているワタシに
「ワタシはねえ、釣りは福井県の小浜。
　魚は食べる分しか釣らないよ。
　川魚は気に入らない。小浜にボート２個あります。
　１個は近く用。もう１個は遠く用だから大きいの。
　岸はお魚釣りの人で満員コだから、モーターボートで沖まで行くの。
　けど、もっと大きいのが欲しい。森繁も加山も、大きいの持ってるからね。」と
話しながら直すので
なかなか直らない。

３０分で直る、と言っていたけど結局
「これ、全然直らないね。」と言われたので
預けて帰ることに。
「昔、柱時計をよく分解したけど、一回も直ったことない。
　全部ブッ壊れましたよ。」という
ちょっと心配になるエピソードも話してくれた。

ついでに、ずっと欲しかったロックミシンを購入。

家に帰ると、お父さんが『下妻物語』を借りてきてくれていたので
お母さんと見た。

甘納豆 栗甘納豆

午前中、麻紐のカバンを編み上げる。
持ち手の所に、どの布を巻こうか考える。
レースも付けたい。

お昼すぎ、空がどんどん雲ってきて
風が強く吹いて、雷が鳴って雨が降った。
洗濯物を入れようと外にでたら、
近くの幼稚園から、小さい人達の悲鳴が聞こえた。
雷を怖がってる悲鳴と、
強い風をおもしろがってる悲鳴。

晴れた夕方に現れたキョウコさんは
頭の後ろの方でひっそりと、
髪をふたつに分けてくくっているその髪型がすごく素敵で、
ほっぺたから続く色白のきれいな首が
うらやましかった。

夜、食卓にあった甘納豆の入ったお皿の中から
白くて大きいのを選んで食べたら、
ミント味の甘納豆だった。