ブログ写真に写っているのは京都の『鷹ケ峰』。
この山をモチーフにして
桃山時代から江戸時代に活躍した琳派の本阿弥光悦が、
山月蒔絵文庫という作品を残している。
あの天才的審美眼を持つ『青山二郎』が
その作品を亡くなるまで使用し、
そして大切に手元に置いていたと云われる。
琳派はあまり好まなかった筈の『青山二郎』なのだが、
何故だかこの作品に強く心惹かれていたようである。
たしかにTAZUKO多鶴子も
山月蒔絵文庫をみてみると何故だか魅力を観じる。
このモチーフになっている『鷹ケ峰』には、
かつて遥か昔に
『光悦村』と云われる芸術村があったそうであるが…。
今現在はその名残りがあるのだろうか…?
何時か時間が出来た時に
是非行ってみたいと思っている。
今日は、
その『青山二郎』が愛した
光悦作の山月蒔絵文庫の詳細が書かれている
『天才青山二郎の眼力』の本の一部を下記にご紹介します。
*天才青山二郎の眼力*
<光悦に惹かれて>
織部に惹かれた青山二郎は、淋派にも向かう。
とくに、桃山から江戸時代にかけて、
その斬新なデザインで一世を風靡した本阿弥光悦の作品は、
青山の心を強くとらえた。
蒔絵文庫は、青山二郎が昭和三十八年頃入手した光悦作品。
蓋の表には、大きな満月が山の稜線にかかる鷹ケ峰図。
静かな峰の月夜である。
蓋を裏返せば一転して、鷹ケ峰の麓であろう、
三本の杉の幹がすくっと上に伸び、たたずむ鹿は今にも動き出しそうだ。
箱の内底には槍梅、側面の周囲には蓮の花。
図柄の構成の大胆さや、
鉛や螺鈿を配した素材あしらいの巧みさは、光悦ならでは。
青山二郎は亡くなるまでこれを大切に手元に置いていた。
参考資料:『天才青山二郎の眼力』
著者:白洲信哉
発行者:佐藤隆信
発行所:(株)新潮社
この山をモチーフにして
桃山時代から江戸時代に活躍した琳派の本阿弥光悦が、
山月蒔絵文庫という作品を残している。
あの天才的審美眼を持つ『青山二郎』が
その作品を亡くなるまで使用し、
そして大切に手元に置いていたと云われる。
琳派はあまり好まなかった筈の『青山二郎』なのだが、
何故だかこの作品に強く心惹かれていたようである。
たしかにTAZUKO多鶴子も
山月蒔絵文庫をみてみると何故だか魅力を観じる。
このモチーフになっている『鷹ケ峰』には、
かつて遥か昔に
『光悦村』と云われる芸術村があったそうであるが…。
今現在はその名残りがあるのだろうか…?
何時か時間が出来た時に
是非行ってみたいと思っている。
今日は、
その『青山二郎』が愛した
光悦作の山月蒔絵文庫の詳細が書かれている
『天才青山二郎の眼力』の本の一部を下記にご紹介します。
*天才青山二郎の眼力*
<光悦に惹かれて>
織部に惹かれた青山二郎は、淋派にも向かう。
とくに、桃山から江戸時代にかけて、
その斬新なデザインで一世を風靡した本阿弥光悦の作品は、
青山の心を強くとらえた。
蒔絵文庫は、青山二郎が昭和三十八年頃入手した光悦作品。
蓋の表には、大きな満月が山の稜線にかかる鷹ケ峰図。
静かな峰の月夜である。
蓋を裏返せば一転して、鷹ケ峰の麓であろう、
三本の杉の幹がすくっと上に伸び、たたずむ鹿は今にも動き出しそうだ。
箱の内底には槍梅、側面の周囲には蓮の花。
図柄の構成の大胆さや、
鉛や螺鈿を配した素材あしらいの巧みさは、光悦ならでは。
青山二郎は亡くなるまでこれを大切に手元に置いていた。
参考資料:『天才青山二郎の眼力』
著者:白洲信哉
発行者:佐藤隆信
発行所:(株)新潮社