TAZUKO多鶴子

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今日は講演の準備で一日過ぎました…

2010-01-11 | お知らせ
今月23日に岡山で講演があります。
今日はその準備で一日過ぎてしまい、
今日も休むことが出来ませんでした。。。
先日、
講演することをブログで書き込んだ所
2~3人程問い合わせがありました。
残念ながら講演にご参加出来る方は特定されていますので
誠に申し訳ございません。
その為、
お問い合わせ下さった方々や
ご参加出来ない方の為に、
その講演内容をご紹介します。
下記内容をご覧頂いて
講演にご参加頂いたこととしてご理解下さい。
お問い合わせ下さった方、
本当に有り難うございました。



      『こどもはだれでものびる』講演内容
   <幼児期からの絵画造形教育の重要性について>

   
1)  現在、京都と奈良を往復する毎日。
2)  幼児の絵画造形作品の内容と紹介
  (作品をスライドで見せながら紹介)
3)  今までの絵画造形指導経験。
   「美術指導はどの教科よりも最も難しい総合教育である」
   と初めて教壇に立った時にベテラン美術教師から教えられた。
4)  どのように配慮して指導してきたか。
5)  海外や日本の画家としての活動経験とイタリアの美術教育。
  (イタリアの写真をスライドで紹介)
6)  幼児期からの美術教育の必要性。
7)  過去の日本は四季の美しい自然を通して、遊びの中から自然に絵画造形を育んでいた。
   *墨の文化・自然からの色彩*
8)  環境の重要性。
9)  ゴッホ等の印象派に影響を与えた日本の浮世絵…ジャポニズム。
10) 現在では日本の様々な芸術を始めマンガ文化や食文化などの日本文化が世界でブーム…クールジャパン。
   世界で認められている日本の文化。
11) 過去の日本は乳幼時期から環境の中で自然に観ることを育んできた。
   また、日本の伝統工芸や歌舞伎など…一子相伝や完全相伝の徹底的なケジメのある教育。
   その中で育てられた手先の器用さや優れた眼を育んだ日本。
12) 天才的な目を持った青山二郎の紹介と言葉。
  (青山二郎の足跡と言葉をスライドで紹介)
   目利きの天才と云われる青山二郎。
   小林秀雄、中原中也、河上徹太郎、白洲正子、宇野千代などの
   昭和の代表的な文学者の師であり友であり、弟子であった人物。
   その文学者たちに骨董を見極める力を教えたのが青山二郎であった。
   その中の小林秀雄に
   「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」とまで云わしめた人物。
   また、河上徹太郎は青山二郎の思想を
   「眼の哲学」と名付けた。
   その青山二郎の言葉を紹介することで少しでも眼の教育の必要性を伝えたい。
  * 下記文章スライドで紹介*
  ・ 俺は日本の文化を生きているのだ。
  ・ 美とは魂の純度の探求である。
   他の一切のものはこれに反する。
  ・ 美なんていうのは狐つきみたいなものだ。
   空中をふわふわういている夢にすぎない。
  ・ 芸術は感情を離れなければならぬ。
  ・ 優れた画家が美を描いたことはない。
   優れた詩人が美を歌ったことはない。
   それは描くものではなく、歌い得るものでもない。
   美とはそれを観た者の発見である。創作である。

13) 観る教育が無い現在の教育の不安。
   * 現在は単純な線や形、激しい色彩、バーチャルな世界ばかりで、
    自然の中にある複雑な形や微妙な色彩が殆どない。
    自然感が失われつつある環境。
14) 幼児期の絵画造形教育の重要性。
15) 乳幼児期から美しいものを観る発見の素晴らしさ。
   表現することの楽しさや想像することの面白さを育む必要性。
16) 乳幼児期から絵画造形教育を育むことで、心の癒しと深い文化に親しむ力が養われ、
   それが品格に繋がる。
   *温故知新…とても大切な言葉と痛感する。
17) そういった環境や教育で幼児期からの教育によって美術的な力だけに留まらず、
   誰もが伸びると確信している。