一昨日から三夜連続で『ブラックボード』をテレビで放映していた。
それを見ていて過去を思い出し感じることがあった。
私が初めて教壇に立った時のことである。
私は学校が一番激しく荒れていた時代
『校内暴力』の時代を中心に教壇に立つ経験を持っている。
テレビでよく見る場面以上の状態。
私も子ども達と身体でぶつかり合って生きる事を教えた。
今でもその時やったであろうと思う古傷が身体に響く。
その当時の先生方は自分の事や家庭を顧みないで
生徒達と共に身体を張った教師達であった。
その時、今でも語り継がれている伝説の校長とも出会い
今でも交流がある。
そして、あれが本当の教育と今も確信している。
その当時
生徒達の暴力をテレビカメラが捉え全国放送でも放映され
取材者からも逃げるように
学校の門をくぐったことを今でも鮮明に思い出す。
しかし、そんな時代に
その本物の多くの教師達から学んだことが多々ある。
一人一人の子ども達の将来の為に教師は絶対に失敗は許されない。
自分よりも子ども達を守る。
そんな聖職と呼べるものが教師であると
その時の多くの教師達から教えて貰った。
戦前と戦後の教師達もきっと同じであったように思う。
しかし
現代の教師達。
その教師達と共に仕事をした経験を持つ私は
現代の教師達に激しく失望している。
テレビでは現代の教師を理想的に描いていたが
実際は過去の教師達と違って
子ども達よりも自分が先にくる。
自分の為に
出世の為に
お金の為に
教壇に立つ教師ばかりとなってしまった。
学校は社会を写し出す鏡のようなものである。
そして未来を予想させる場所でもある。
子ども達は感性が鋭い故に
その時代の矛盾を写し出す。
。。。。。。。。。
寂しいことに
あの時代の教師達は
もう既に
現代には何処にもいなくなってしまった。
。。。。。。。。。
そして
近年
その当時の生徒達が主宰した学校全体の同窓会。
子ども達が立派な大人になった姿を見て
とても眩しく感じた。