<姫路城>
姫路城(ひめじじょう、Himeji Castle,Himeji-jo)は、兵庫県姫路市(播磨国飾東郡姫路)にある城。世界遺産・国の特別史跡。通称・白鷺城(はくろじょう)とも呼ばれる日本における近世城郭の代表的な遺構である。
*正式名称と通称*
姫路城天守の置かれている「姫山」は古名を「日女路(ひめじ)の丘」と称した。播磨国風土記にも「日女道丘(ひめじおか)」の名が見られる。姫山は桜が多く咲いたことから「桜木山」、転じて「鷺山(さぎやま)」とも言った。天守のある丘が姫山、西の丸のある丘が鷺山とすることもある。
通称「白鷺城」の由来は以下のような説が挙げられている。
姫路城が「鷺山」に置かれているところから。
白漆喰で塗られた城壁の美しさから。
ゴイサギなど白鷺と総称される鳥が多く住んでいたから。
黒い壁から「烏城」とも呼ばれる岡山城との対比から。
また、築城されてから一度も(外敵との)戦闘を行なわなかったので「不戦の城」とも呼ばれている。
*歴史*
姫路城の築城者は南北朝時代・正平元年(1346年)の赤松貞範とする説が有力であり、『姫路城史』や姫路市ではこの説を採っている。一方で赤松氏時代は砦と呼ぶべき小規模なもので、「城」と呼べる規模の構築物としては、16世紀に播州平野に割拠した小寺氏の被官である黒田重隆が築城したのが最初であるという異説もある。
山陽道上の交通の要所・姫路に置かれた姫路城には黒田氏や羽柴秀吉(豊臣秀吉)が城主として入り、江戸時代には池田輝政によって今日見られる天守等が築かれた。輝政およびその子・孫以降は親藩松平氏や譜代大名が配置され、さらに西国の外様大名監視のために西国探題が設置された。
参考資料: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』