TAZUKO多鶴子

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『インカ帝国』…雪の日『コンドルは飛んでいく』魂に響く音色NO.1

2008-02-09 | TAZUKO多鶴子からの伝言
京都は今日雪が降りました。
自然の美しさと畏怖をつくづく感じる1日になりました。
以前から私は
日本人と同様のモンゴロイドである南米の文化に
とても興味を持っていたのですが、
今日は『インカ帝国』のビデオを見て感動で涙が溢れました。
自然崇拝の『インカ帝国』は見事な文化や生き方を築いてきました。
『太陽』を神とし『太陽の子』といわれる『インカ帝国』は
『コンドル』を神の遣いの霊鳥とし畏敬の念を感じていました。
ケチュア語である『インカ帝国』が残した『コンドル』という単語。
音楽では『コンドルが飛んでいく』が世界的に有名ですが、
この音楽の響きには
スペイン侵略の為『インカ帝国』が滅亡する悲しみと苦しみと希望が溢れています。
最後の皇帝『トゥパク・アマル』の悲劇を悲しんだインカの人々の苦しみ、
その侵攻後、独立のきっかけとなったと云われる
『ホセ・ガブリエル・コンドルカンキ(トゥパク・アマルの末裔と自称)』。
インカ文明の人々が独立のため蜂起したことがこの歌の始まりとも伝承されています。
『インカ帝国』の皇帝の魂がコンドルに乗って
アンデスの空を旋回しながら今も人々を見守り続けていると…。
そして、その『コンドル』は今「絶滅危惧種」に指定されてます。
自然の事を様々な次元から考える1日になりました。

<『インカ帝国』最後の皇帝>…NO.1
『インカ帝国』最後の皇帝『トォパク・アマル』は即位から1年あまりのちの1572年4月にはスペイン軍の来襲によってビルカバンバ山中の新インカ帝国は滅亡した。トゥパク・アマルは捕らえられて、激しい拷問ののち、同年9月24日にクスコで斬首された。
処刑の時、トゥパク・アマルが処刑台に登り、刑執行人が刀を取り出したとき、先住民の全群衆が悲しみの叫び声を挙げて涙を流した。この様子に、トゥパク・アマルは右手をさっと挙げて人びとを静まらせた。その毅然とした態度に、群衆は一瞬で静まりかえった。それを見ると、トゥパク・アマルは死を目前にしたものとは思えない立派な態度で群衆に対してケチュア語で話し始めたと伝えられている。

<インカ帝国(正式名称「タワンティンスウユ(Tawantin Suyu / Tahuantinsuyo)」)>
 南アメリカのペルーとボリビア(チチカカ湖周辺)を中心にケチュア族が作った国。13世紀に成立し、16世紀にスペインに侵略されるまで続いた。最盛期には、80の民族、1000万人の人口をかかえ、チリ、エクアドルにまで広がっていた。

<コンドルは飛んでいく>
アンデス民謡、フォルクローレの曲です。
アメリカの歌手コンビ、サイモン&ガーファンクルによってカバーされ、日本やその他の国々に広く知られるようになった。
この曲は、1916年にペルー人作曲家であり、民俗音楽研究家であったダニエル・アロミア=ロブレス(Daniel Alom?a Robles)が、自身で採譜した伝承曲のメロディをモチーフにして書いたオペレッタの序曲として発表された。すなわち、彼の作曲作品である。オペレッタそのものは、当時のロシア革命やメキシコ革命などを時代背景として、先住民系鉱山労働者の団結とアメリカ人鉱山主との闘争をうたったかなり政治的メッセージ色の強いものだったが、序曲であったため、原曲には歌詞はない。このオペレッタ作品は、当時かなり話題を呼んだが、その内容があまりにも政治的に過激であったためか、その後、上演されなくなり、美しいメロディを持った序曲だけが民族音楽化して残った。

<コンドル>
「ボリビア・チリ・コロンビアの国鳥(または霊鳥)」とされています。
自分より大きな身体の動物の死体を食べるので、死体から出る腐敗液等で自分の肌や羽を傷つけないよう、コンドルの頭には羽や毛がありません。
*無羽毛頭部の意味*
衛生を保つ適応として、頭と首には羽毛が生えていない。これは大型動物の死体に頭を突っ込んで餌をとると、自己消化や腐敗で発生する浸出液や血液などが頭部や首に付着し、羽毛があるとこの液が羽毛に大量に染み込み、皮膚上に蓄積されて不衛生になるのを避けるためである。羽毛がなければこうした液が付着した皮膚を乾燥させ、さらには高地の強い紫外線に当てる事によって殺菌を行なうことができるとされ、さらに禿げている部分に血管が密集していることから体温の調節のためとか、または、羽毛が無いことで見方によっては、かなり目立つ存在となってそのことが特別な意味を持つとする説がある。

<ケチュア語>
ケチュア(Quechua、まれにKechua)はかつてインカ帝国(タワンティンスーユ)を興したアメリカ州の先住民族。また、その民族が用いている言語。
現在ではボリビア、ペルー、エクアドル、チリ北部、コロンビア南部など主に南米大陸内で1300万人が使用している。ボリビアとペルーでは公用語の一つになっている。過去にはインカ帝国において公用語であった。
ケチュア語には母音は三つ (/i/, /a/, /u/) しかない。
ケチュア語から入って来た外来語としてジャーキー(スペイン語形: charqui, 干し肉、例えばビーフ「ジャーキー」)、コンドル(cuntur)などがあるが、いずれもスペイン語を介して入ってきているため、本来のケチュア語とは音声が異なっている。


参考資料: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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