<アメリカインディアンが信じつづけてきた、最後の再生への物語>
「虹の戦士」 北山耕平 翻案 太田書店 より
今日、感動的な言葉を知りました。
インディアンの純粋な魂を現代の日本人は忘れています。
…… 本書より ……
「 虹は、すべてのもののなかにおられるあのおかたからの
メッセージなのだ。
すべての人間がひとつの家族のようにつながることとを、
虹は教えている。
さあ、
あの山の頂にお行き、わたしにつながる愛しい者よ。
どうやったら虹の戦士になれるか、
行け、
行って学ぶがよい。
愛と喜びをみんなの間にひろげることだけが、
この世界の憎しみを理解と優しさに変えることができる。
この世からいっさいの戦争と破壊をなくすために、
残された道はもはやそれひとつしかない! 」
「トム・ホワイトクラウド」という名前のネイティブの墓に刻まれている祈りの言葉(本文より)
おお父よ、わたしはあなたの声を風のなかに聞き、
あなたの息はこの世界中のすべてのものに生命を与えています。
お聞きください。
わたしはあなたの前に、あなたのたくさんいる子供たちのひとりとして、
今、立っています。
わたしは小さくて弱く、
あなたの力と智恵とを必要としています。
どうかわたしを、美のなかに歩ませ、
なにとぞこの眼に、赤と紫の夕陽をお見せください。
この両手が、
あなたの創られたものを、尊敬させるようにしてください。
この耳を、
あなたの声が聞こえるように、鋭くしてください。
そうすればきっと、あなたがわたしの一族に与えられた教えを、
一枚一枚の木の葉や、
ひとつひとつの岩のなかにあなたが隠された教訓を、
このわたしも、理解するかもしれません。
父よ、わたしは力を求めています。
偉大なる敵と戦うことができるようになるための力ではなく、
その力で、汚れのない手と、濁りのない眼をもって、
わたし自身があなたのもとを訪れる準備をさせてください。
もしそれがかなうのなら、
日没の太陽が姿を消すように、わたしの生命が終わりを迎えたとき、
いささかも恥いることなく、
わたしのスピリットはあなたのもとを訪れることができることでしょう。