連続大河ブログ 原付旅 外伝
レイラインポイントコンプリートの旅
タイム原付旅神戸編
何も無い真っ暗なフロア、リアル脱出ゲームの巻
さて、前回は棚卸し作業に冷凍庫に閉じ込められ死にそうな思いで、凍った扉を冷気系打撃武器、アイスシャトーブリアンでこじ開け脱出したってお話でした。
地獄の最下層から二番目の氷結地獄コーキュトスに幽閉されたルシファーの気持ちがちょっとだけわかった気がします。
何も無い真っ暗なフロア、リアル脱出ゲームの巻
さてさて、当時私が勤めていた神戸の某ホテルは地下3階に従業員入り口やゴミ一時保管所があり、従業員エレベーターで地上8階の更衣室に上がり4階のコーヒーハウスのキッチンに出勤していました。4階からホテル、その下はショッピングモールになっています。故に従業員エレベーターは地下3階から地上4階までは、止まらずスルーします。当然階のボタンもありません。
そんなある日、仕事を終えてゴミを地下3階に運びその帰りにK先輩がこんな事を言い出します。「知ってた?このエレベーター途中でドア開閉の開くボタン押すと途中の階で止まるって!」「マジすか!?」「いてみる?」
NOと言っておくべきでした。
1度目は失敗!2度目、何と!成功!そこは、ただただ何も無い真っ暗なフロアでした。
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エレベーターの扉が開くとエレベーター内の光に照らされて私達のシルエットが10メートルくらい向こうまで、照らしています。床はタイルも絨毯も無いコンクリート打ちっぱなし!壁も天井もここからは確認できません!どんだけ広いんだろう?って思った瞬間!ドン!後ろから押されてフロアに降りれしまいました。押される直前にエレベーターの扉が閉まりかけていたので慌てて戻ろうとしましたが体が言うことを聞きません!
真の闇と無音の空間、直ぐ後ろにあったはずのエレベーターの扉が手探りで、探り当てられない!勿論ボタンも何も無い!わかるのは床と壁と闇の空間!声を出しましたが、響くことなく、空間に吸収され!でも、恐怖はありませんでした!変な安心感。見えないものは見なくて良い!聞こえないのならそれも良し!5分位して、エレベーターの扉が開きました。そこには先輩のシルエットが!「早く来い!」先輩の顔が真っ青で汗びっしょりです!「あーよかった無事で、勘弁しろよ!もう!お前、急に飛び出すんだもん!それに中々戻って来れなくて10回以上失敗したから、もう焦ったのなんのって!」
あれ?確か誰かに押されて?それに一歩も動いてないはずなのに、エレベーターが来た時大分離れてた?そして5分位だと思っていたのに、時計を見たら1時間近く経ってる!
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不思議な体験でしたが、一番怖かったのは、1時間近くエレベーターと格闘していた先輩だったようです。
って話を同期Sから聞きました。
私もそこの行ってみたいと何回かチャレンジしましたが、結局1度も成功しませんでした。怖〜!
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次回 9階の幽霊の巻
ここまで読んでくださった方の願い事が叶います様に…」
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