パリの同時テロで、ISISは声明を出したが、日本国内ではテロを正当化する試みが無いか、検証する事が必要である。
先のエントリーでも挙げたが,G20、即ち国際社会はテロとの戦いに共同声明を出した。
G20(金融・世界経済に関する首脳会合)
>テロとの闘いに関するG20声明
平成27年11月17日
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page4_001552.html
当ブログは、国際社会と共同歩調をとらないとするサンモニなどの報道や、話し合いをするべきとの論調には、警戒をしている。
その事で、テロを正当化されることに危惧の念を抱いているのである。
パリ同時テロ 「イスラム国」、侵略正当化
産経新聞 11月16日(月)7時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00000063-san-eurp
【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は、イスラム世界を統治・拡張する「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)国」の再興を唱 え、共鳴者を傘下に吸収することで影響力を拡大してきた。14日の犯行声明はパリ同時多発テロを「侵略」と位置づけ、西洋社会を共存不可能な敵とみなして いることがうかがわれる。
声明は一連のテロを「神の祝福を受けたガズワ(アラビア語で「侵略」)」と呼んでいる。これはイスラム国の過去のテロや、国際テロ組織アルカーイダ系な ど多くの過激派でも用いられている表現で、元来は、イスラム教草創期の指導者ムハンマドが周辺地域を武力征服しイスラム支配を拡大したことを指す言葉だ。
イスラム教徒にとってムハンマドの征服事業はイスラムの栄光と結びついていることから、イスラム国側には、このイメージを利用して一般信者にも自分たちの「正義」を訴えかける狙いがあるとみられる。
また、西洋社会へのテロ攻撃を自己正当化する論理も用意されている。イスラム国はこれまで、欧米に敵対行為の停止を求める声明を発表しているが、テロは「それらの警告が無視されたためだ」(イスラム国支持者のサイト)と主張できる、というわけだ。
イスラム国など過激派の世界観では、唯一真正な宗教とするイスラムの支配に服さない者は敵だ。犯行声明には、今後もテロによる「侵略」を続けるとの意思が明確に示されている。
乙武氏「テロ組織の主張に耳を傾け、対話の扉を」 「話してわかる相手か」「薄っぺらい理想論」と猛反発
J-CASTニュース 11月16日(月)18時50分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151116-00000003-jct-soci
乙武さんの主張に、ツイッターでは反論が広がった
フランスのパリで起きた同時多発テロを受け、作家の乙武洋匡さんが「彼らの主張にはまったく耳を貸さずに国際社会から孤立させることが、本当に平和へと続く道なのか」とツイッターに投稿し、物議をかもしている。
「話し合いの余地があるのか」などと反発を招いているほか、テロ行為を容認していると受け止める人もいる。
■テロ組織は国際社会の一員?
2015年11月14日早朝(日本時間)に発生した同時多発テロを受け、各国首脳は声明を出し、国際社会の協調を訴えた。こうした動きに乙武さんは11月15日、自身のツイッターで、
「『国際社会は一致団結して、このテロに立ち向かうべきだ』と言うが、このテロを起こした犯行グループも含めて"国際社会"なのではないだろうか。 『シリアで空爆を続けるフランスは許せない』という彼らの主張にはまったく耳を貸さずに国際社会から孤立させることが、本当に平和へと続く道なのだろう か」
と投稿した。
ツイッターでは、すぐに乙武さんの主張に対する反発が広がった。
「話をしてわかる相手じゃないですよね」
「国際社会に耳を貸さず蛮行を繰り広げているのは犯行グループの方でしょう」
「テロリストの言い分を聞けって、さすがにこれはない」
といった書き込みが乙武さんのもとに寄せられた。テロ組織の主張も聞くべきだ、という発言を、テロを容認しよう、と読み取った人もいたようだ。そもそもテロ組織は国際社会の一員ではない、という指摘もある。
「暴力で屈服させることが平和の実現に向けてのベストな選択肢なのか」
乙武さんは最初の投稿から約2時間後、「決して『テロを容認しよう』と言っているわけではありません。テロは、もちろん許されない行為」と断り、
「そのうえで、ああした残虐なテロ行為を行う集団に対して対話の扉を開くことなく、あくまで暴力で屈服させることが平和の実現に向けてのベストな選択肢なのか、疑問を抱いたのです」
と投稿の趣旨を説明。さらに理想主義と批判されたことに、
「しかし、平和の希求とは、あくまで理想を追求するこういなのではないかと思うのです。それが、日本国憲法の前文(第9条ではなく)に書かれた精神なのではないかと思うのです」
と反論した。
それでもネットの風当りは依然として厳しい。ツイッターには「薄っぺらい理想論」「現実に対話が通じない相手はいる」といった声があふれている。
実際の国際社会でも乙武さんが語った方向には進んでいない。11月15日からトルコで開催されているG20首脳会談では、テロ対策の協議が行われ、強く非難する声明を発表する方針だと報じられている。
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