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ウイグル弾圧 文化人類学者静岡大学教授・楊海英

2018-09-23 01:44:53 | 政治

中国の人権状況が少しずつ伝わってくる。

韓国の国内事情と比べて、中国の報道は日本メデイアでは停滞していると感じている。
先頃、中国で、産経新聞がいるなら、取材は断ると言う事態が起きた。

報道されなければ、事実(ファクト)は無いという事態は、北朝鮮の日本人拉致でも感じている。

メデイアは殊更、中国や韓国や北朝鮮の報道には、及び腰である。

ウイグル、チベット、内蒙古、満州など、満州は中国北東部として産業や軍事の要になっている。
満州を侵略したのは、ノモンハンでも知られたとおり、ソビエト連邦が触手を伸ばしたが、
最終的簒奪者は、中国共産党である。米国が満州の鉄道利権を欲して太平洋戦争の一つの
要因となった。FDRが求め、チャーチルが応じたのはヨーロッパ戦線への米軍参戦であった。

米国は、欧州参戦と日本追撃によって、世界の覇権を手中にした。
それが、現在に至っている。中国との貿易戦争は覇権の維持か?

そうした権力構造には、日本国民はすこぶるうとい様に思われる。

各種大学が軍事研究を追い払う状態には、平和の追求と言うよりは、軍事忌避が関係している。

日本国内の人権問題についても,LGBT、東京都にヘイトスピーチ条例が導入など、
人権擁護派は、日本国内の人権についても、中国の人権侵害についても知らん振りを決め込んでいる。

中国共産党の侵略行為には、目をつぶって、日本の軍事力増強にはとてつもなく厳しい。

中国人、漢人と言うそうだが、古代漢人と現代漢人とは別人種である。

ウイグル、チベットで起きている事象は、民族浄化、、、、
この民族浄化も、最近の漏れ出る情報では中身が違ってきて来ている様である。

侵略の原因は自国の安全を図ると言う口実で、外国軍隊が進入してくる。
今、ウイグル、チベットでは、中国共産党の一人っ子政策の失敗によって男子と女子との割合が
違ってきている。そこで、考え出されたのが、民族を総入れ替えする事である。

漢人にチベットやウイグルの女子をあてがって、元々の民族は根絶やしにするのである。

筆者、楊海英氏の言う「文明の衝突」と言う様な、生易しい代物ではない。


2018.9.20 11:30更新
【正論】
「文明の衝突」生むウイグル弾圧 文化人類学者静岡大学教授・楊海英

https://www.sankei.com/column/news/180920/clm1809200004-n1.html


 中国最西端の新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)でウイグル人たちが多数、再教育センターと称される強制収容所に拉致監禁されている。各国の報道によると、その数は優に100万人は超えるという。総人口約900万人のウイグル人にとって、実にその1割程度が完全に自由を失ったことになる。強制収容所内では習近平語録を暗記させられたり、中国の国歌を歌わされたり、場合によっては拷問をかけられて死亡する事態に発展している。

 ≪人口の逆転で抑圧を強める≫

 強制収容所の存在は、ウイグル人の「民族の受難」を物語っている。1944年、パミール高原以東のオアシスと草原地帯でウイグル人とモンゴル人、それにカザフ人の3民族を主体とする民族革命が勃発。中国とは全く別の独立国家が建立され、ソ連邦への加入を理想とする東トルキスタン共和国が成立した。そこへ49年に人民解放軍が進撃。東トルキスタン共和国の指導者たちも毛沢東の招請を受けて北京に向かうが、「飛行機の墜落」で謎の死を遂げる。かくして東トルキスタン共和国は潰(つい)え、漢民族が多数を占める中華人民共和国に編入された。
 中国政府がウイグル人にかぶせた「罪」は「民族分裂」と「過激なイスラム信仰」それに「テロ行為」だ。「民族分裂」の事実はなく、多少の抗議活動があっても、それは政府の民族政策に原因があったからだ。
 最も典型的な抑圧政策は人口の逆転だ。中国に編入された当初、漢民族はわずか29万人だったのに対し、現在では既に1000万人に達し、先住のウイグル人とカザフ人、それにモンゴル人をはるかに凌駕(りょうが)している。あとからの入植者である漢民族には先住民に対する敬意など毛頭なく、オアシスからウイグル人を追放して屯田し、草原からカザフ人とモンゴル人を放逐して農耕地を開拓している。こうした民族政策に異議を唱えるとすぐさま「民族分裂的活動」だとして弾圧するのが、北京流の「民族自治」である。

 ≪中国は諸民族の「牢獄」と化した≫

 パミール高原以東の住民がイスラムに改宗した時期は遅く、15世紀までのトルファンではモスクと仏教の寺院が向かい合って建つほど、さまざまな宗教が平和共存していた。ウイグル人のイスラム信仰も過激な思想や行動を生んだ事実はなく、土着のシャーマニズム信仰と融合し、異教徒に対しても寛容な態度を取ってきた。その点は、中国人自身が常に「ウイグル人女性は胸を大きく露出した衣装を纏(まと)って踊る」と表現する他者認識にも現れている。
 そして「テロ行為」だが、ウイグル人とカザフ人も確かに中国政府の民族政策に不満を爆発させたことはある。1962年春に自治区最西端のイリとタルバガタイ地域に住む少数民族が大挙して越境してソ連領に入った。その数は6万人に達したが、人民公社の公有化政策で貧困化が進み、遊牧民の強制定住が原因だった。
 このとき、中国本土で既に4000万人もの漢民族の農民が餓死していた事実が、公有化政策の失敗を雄弁に物語っている。独立ないしはソ連邦の一員になっていたら幸せだった、という見方はウイグル人の脳裏に消えずに残っており、中国は事実上、諸民族にとっての「牢獄(ろうごく)」と化した。

≪「火薬庫」となる新疆問題≫

 冷戦崩壊後の国際社会において「地域の政治は民族中心の政治に、世界政治は文明を中心とする政治になる」と、政治学者のサミュエル・ハンチントン教授は96年に「文明の衝突」を上梓(じょうし)して唱えた。
 新疆における中国政府とウイグル人などとの対立は、今やまさに文明の衝突の様相を呈しつつある。それはイスラム対儒教、遊牧対農耕、という文明間の対立を背景としている。いくら緩やかな信仰とはいえ、ウイグル人はイスラム世界の一員であるし、弾圧が強まるほど信仰もあつくなる。そして、全世界のイスラム教徒たちの目には、儒教信者が侵入してきて植民地体制を敷いていると映るだろう。
 中国政府は国連常任理事国の地位を悪用して、アメリカが主導する国際的な「反テロ」のキャンペーンをウイグル人に適用し、自らの民族弾圧を正当化してきた。カザフ人とモンゴル人も最初は自身に及ばない限り、見て見ぬふりをしてきたが、今やカザフ人もウイグル人と同様な苦境に追い込まれている。国境を隔てて隣国のカザフスタンに住む親族と交流しただけで、逮捕監禁されている。モンゴル人は既に昨年秋から母語による教育権が剥奪されている。
 問題は現地に入植した漢民族の人々だ。「物ごいだろうと、エリートだろうと、漢民族は常に政府側に立って民族抑圧政策を擁護する」と識者は指摘する(王力雄『私の西域、君の東トルキスタン』)。漢民族が差別思想を改め、ウイグル人が地域政治の中心とならない限り、新疆問題はますます「文明衝突の火薬庫」に発展するだろう。(文化人類学者静岡大学教授・楊海英 よう かいえい)




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