COP15 批判相次ぐ 「仕切り直し」求める声
COP15会場で、次期枠組み合意を求めて座り込みをするNGOメンバー=コペンハーゲンで2009年12月16日、大場あい撮影
(From 毎日新聞)【コペンハーゲン大場あい】国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)が、政治合意「コペンハーゲン協定」をまとめ閉幕後、世界の環境NGO(非政府組織)は相次いで批判の声明を発表した。先進国、途上国間の溝を世界に印象付ける結果となっただけに、来年のメキシコでのCOP16に向け「仕切り直し」を求める声が強い。
COP15では、京都議定書に定めのない13年以降の温暖化対策の国際的枠組み合意を目指したが、協定は途上国への短長期の支援を盛り込んだ程度にとどまり、全会一致で採択することさえできなかった。また、来年のスケジュールも盛り込まれず、交渉の見通しは立っていない。
「歴史的な責任回避」。オックスファム?インターナショナル(本部?英国)は、115カ国の首脳が出席し、世界の期待を集めたCOP15の結果を酷評。「具体的な約束はほとんどない。各国間の対立点を何とか合意らしく見えるように取り繕っただけ」とした。
他のNGOの評価の声もほとんどなく、厳しい言葉が並んだ。地球の友インターナショナル(本部?オランダ)は「最大排出国の米国が排出削減の約束に失敗したことに愛想を尽かした」と名指しで批判。先進国全体にも「温暖化を解決するための意欲を見せず、短期的な政治利権の保護に走った」と非難した。
世界自然保護基金(WWF、本部?スイス)は「決定力のある温暖化対策をとる道へと発展するには遠い道のりだ」とし、途上国と先進国の対立について、「双方が全く新しい考えで協力しないと、この危機は乗り越えられない」と歩み寄りの必要性を強調した。
日本のNGO「地球環境と大気汚染を考える全国市民会議」は、協定に途上国への資金協力の額などが盛り込まれたことについては評価したが、結果を「事実上の交渉の先送り」とし、COP16での合意のために一刻も早い交渉再開を求めた。Source来源:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091220-00000016-maip-int
ほか:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/global_warming_treaty/?1261333324
写真の来源:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091220-00000016-maip-int.view-000
1、「地球温暖化防止条約」:http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_politics/w007541.htm
地球温暖化止条約とは、正式には「気候変動に関する国際連合枠組条約」といい、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出を抑制して地球の温暖化を防ぐ条約のこと。
1992年5月に採択、1992年6月の地球サミットで署名開始し、1994年3月に発効。先進国が二酸化炭素の排出量を2000年までに1990年の水準で安定させるように努力目標を決めたもの。第3回締約国会議が1997年の京都会議であり、2010年をメドとした先進国の二酸化炭素排出量削減の議定書を採択。第1回締約国会議は1995年3月のベルリン会議。
2、「気候変動枠組条約」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%97%E5%80%99%E5%A4%89%E5%8B%95%E6%9E%A0%E7%B5%84%E6%9D%A1%E7%B4%84
(きこうへんどうわくぐみじょうやく、正式名称:気候変動に関する国際連合枠組条約、英語:United Nations Framework Convention on Climate Change、略称:UNFCCC、FCCC)は、地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定した条約。国連気候変動枠組条約、地球温暖化防止条約、温暖化防止条約ともいう。
大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素[亜酸化窒素:N2O]など、HFCs、PFCs、SF6)の増加が地球を温暖化し、自然の生態系などに悪影響を及ぼすおそれがあることを、人類共通の関心事であると確認し、大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ、現在および将来の気候を保護することを目的とする。気候変動がもたらすさまざまな悪影響を防止するための取り組みの原則、措置などを定めている。
3、「京都議定書」:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8
正式には「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(PDFファイル)(通称:京都議定書、気候変動枠組条約京都議定書)」といい、気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)で議決した議定書のこと。
京都議定書(きょうとぎていしょ、英: Kyoto Protocol)は、気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)での議決した議定書である。正式名称は、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書(英: Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change)。
2008年から2012年までの約束期間に日本は温室効果ガス排出量6%の削減を約束。