毎年、恒例にしている2月4日立春の日。
一年でもっとも寒い冬に、みぞれ雪が降る中にも 梅がほころび始めるこの日から
寒さも和らいで 日差しに春の気配を感じます 前日の節分の豆まきで邪気を払い 新たな気持ちで春を迎える日に 今年一年の福を呼びこむ祝い酒
「平成二十六年甲午二月四日 立春朝搾り」 雪が降ってきました。
成田酒店へ立春朝搾りを取りに行きます。
酒蔵から販売している手提げ袋を買い求め、割れないように2本入れます。
2月4日の立春の日にいただける「立春朝搾り」を御存知ですか。
平成10年より蔵元「開華(かいか)」さんから始まり17年目を迎えます。
この企画は開華さんで始まり、2014年は、北海道から九州まで33都道府県39蔵の日本名門酒会加盟蔵が参加しています。 地域限定酒のため「その地域のお酒を造る人、届ける人、飲む人が、一緒に春の到来を祝う」の意味合いも込められた春を迎える祝い酒です。
求めるには、各蔵元の近郊にある日本名門酒会加盟の酒販店で、事前に予約します。
私が求めるところは、蔵元は、栃木県佐野市にある第一酒造㈱「開華 純米吟醸 生原酒」。 予約した酒販店は、足立区千住中居町の「成田酒店」です。
成田酒店は、全国の銘酒はもちろん、季節の旬のお酒が取り揃う酒店です。
今年の予約〆切は、1月26日(日)でした。 2日前に予約することが出来ました。
【杜氏さん泣かせの当日搾り】 節分の夜から一晩中、もろみを搾り続け、立春の早朝に搾り朝できたばかりのお酒をその日に飲みますから、このうえなく新鮮です。
もちろんいっさいの火入れをしない生酒、原酒です。 搾り上がりが2月4日、出来上がりを合わすため完璧な管理と微妙な調整が必要です。
「大吟醸より神経を使う」という杜氏さん泣かせのお酒です。
【酒販店も蔵に行きお手伝い】
その日のうちに飲んでいただくため、蔵元の近郊の酒販店さんが、早朝から蔵に足を運びます。
酒販店さんで、ラベル貼りや出荷の手伝いをし、注文分のお酒を直接蔵から運び出し、注文分を持ち帰り届けます。
【お祓い】
蔵元・酒販店さん総出の出荷作業の合間には、赤城神社の神主さんによるお祓いが行われます。
お酒を造る人・届ける人・飲む人に関わるすべての人の無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願します。
1本はその日のうちに召し上がり、もう1本は冷蔵庫で新聞紙に包んで保存すれば熟成酒も楽しめます。
開栓後、少しずつですが風味が変化します。(これを味わうのが通らしい) しぼりたて生原酒のフルーティーな香りが楽しめ、まるで大吟醸の様な華やかな香りを味わえます。
ラベルの裏を見ると今年の運勢が見られます。
2014年の干支は甲午(きのえうま)
正式には、立春のこの日から干支が改まります。
今年がよい年となるよう願いながら、立春朝搾りを楽しみます。