テレビじじいの観戦日記

いろいろ幅広く

「名人を超えたということはなく・・」藤井聡太四段

2018-01-14 16:46:00 | 将棋
朝日杯将棋オープンで、藤井聡太四段が佐藤天彦名人を破り準決勝に進んだ。ちょうど朝刊に藤井四段の大特集があり、小学4年のとき「名人をこす」という将来の夢を描いた文集の写真が載っていた。
早くも名人を超えた?

Abematvを見ていたんだけれど、対局後の記者会見で「今から振り返るとすごいことを書いたな」と答えて会場をなごませ、「実力は名人を超えたということはない。これからも力をつけていきたい」。
謙虚に答えていた。
準決勝の相手は羽生善治竜王・永世七冠。楽しみだ。

羽生永世7冠、AbemaTVは祝福ムード

2017-12-05 23:36:23 | 将棋
竜王戦は挑戦者の羽生善治棋聖が4勝1敗で渡辺明竜王を破り、永世7冠に到達した。AbemaTVとニコニコ生放送を行ったり来たりしていたのだけれど、午前中から羽生乗りの解説ばかり。そのまま羽生が押し切った。午後4時半前の早い決着だった。

勝敗の行方については一致していたんだけれど、終局後の画面は相当違った。
AbemaTVは、大きな祝福パネルを用意。さらに、くす玉を割ると「祝永世七冠獲得」の垂れ幕。解説の飯塚祐紀7段もクラッカーでお祝いムードだった。

公正中立って言ったらよいのか、テロップだけのニコニコ生放送とどっちが正しかったんだろうか。
テレビの演出としては、AbemaTVの勝ちだったかなあ。

「竜が負担になった」という渡辺の感想は、竜=竜王が重くて精神的に追い詰められた、なんて言う意味はもちろん全くない。竜王の竜王が攻められる展開になって竜王失冠っていうことだ。羽生は「10代20代と違って次のチャンスがあるか何の保証もない。悔いが残らないように」と積極的に戦ったんだそうだ。47歳の抵抗でもあったわけだ。





竜王戦「漫才みたい」な解説を堪能

2017-11-25 22:46:22 | 将棋
羽生善治棋聖が渡辺明竜王を3勝1敗に追い込んだ竜王戦第4局。羽生が永世7冠というとてつもない偉業に王手をかけた。AbemaTVでみた終盤、深浦康市九段と木村一基九段の解説がめっちゃ面白かった。
深浦九段が先生。木村九段が生徒役になって、現局面から先の想定場面を次々に検討していく。
「ここではいい手がありますね。はい、木村くん。」と深浦さんが振ると、木村さんがえっという表情をしながら、答える。
高段者には当たり前の筋なのだろうけれど、なんせ生放送。深浦さんの筋と違ってしまうとピンチだ。
さすがに、正解だった。
詰むや 詰まざるやの局面。考える 深浦さんを「10秒1234」と木村さんが秒読みで責め立てる。
深浦さんが1手さし、今度は王様方を持った木村さんを秒読みで追い立てる。
軽妙なかけあい。
羽生の金打ちの真意を、その後の桂打ちから二重に詰めろで振りほどけないという決め手の飛車打ちまで並べて解き明かしてくれた。その検討通りの進行に、すげえ。感心するばかりだった。
休憩から戻ってきた女流が「漫才みたいで面白かった」と感心していた。同感^_^。

手が震えたのは菅井、王位を奪取

2017-08-30 15:36:32 | 将棋
王位戦第5局、後手の菅井竜也七段が羽生善治王位に勝ちタイトルを取るところをAbemaテレビで。

羽生王位が勝つ場面で、手が震えるところは何度か見たことがある。

終盤、勝勢となった菅井の手がわずかに震えていた。

3時のおやつが来たときには最終盤。食べるどころではなかったみたい。

シリーズを振り返って、菅井が「一応研究していった形がいっぱいできた」と言っていた。

この局も、羽生は「あまり見たことのない形で…」と作戦負けを認めていた。

25歳の新鋭が4勝1敗で、羽生3冠を2冠に追い込んだ。テレビじじいには意外なシリーズだった。

菅井七段が羽生王位に連勝

2017-07-26 17:26:54 | 将棋
夕方、そろそろ戦いたけなわかなとAbemaTVで王位戦第2局。あれっ終わってるの?感想戦みたいだ。

午後3時半すぎ、103手で挑戦者菅井竜也七段が羽生善治王位に2連勝していた。残り時間も菅井3時間16分、羽生13分と珍しい大差。どうしちゃったんだろう。

目の離せないシリーズになってきた。

最多タイの28連勝、意外な藤井聡太効果

2017-06-21 17:53:01 | 将棋
藤井効果でうるおっている、というからグッズ販売のことかなと思った。それだけではなかった。棋界タイ記録28連勝をデビューから無敗で達成した藤井聡太四段と澤田真吾六段の囲碁将棋チャンネルで言っていたのは…

山田久美女流によると、生中継が増えて、棋士が解説で引っ張りだこなんだそうだ。

なるほど、ネットのニコニコ生放送とAbemaTVがそろって長時間の中継をしたり、きょうはきょうで囲碁将棋チャンネルが通常の番組を変更して放送したり気合が入っている。

関西将棋会館には新記録の25社80人の報道陣が集まったそうだ。フィーバーで将棋人気が高まるだろうとか、そんなことも思っていたんだけれど、解説の仕事が増えたのだとは、意外だった。

全部が全部トーナメントではないけど、藤井の無敵の進撃で、敗退した棋士たちは次の対局という本業で仕事を失ったんだと思うんだけどなあ。

照ノ富士も稲葉八段も大逆転できず

2017-05-27 20:25:25 | 将棋
大相撲夏場所14日目。先場所、稀勢の里に悔しい大逆転を食った照ノ富士。今場所は2差つけられた白鵬を食って大逆転に望みを残すか、と思ったけれど。脚が痛いんだなあ。だいぶ抵抗はしたけれど、勝てず。白鵬が1年ぶりの優勝を決めた。

きのうの取組後、痛そうにしていた脚はどっちだったろう。きょうはもっと痛そうだった。

2勝2敗で迎えた将棋名人戦第5局2日目。一日中佐藤天彦名人の評判がよく、そのまま挑戦者の稲葉陽八段を押し切った。3勝2敗。今シリーズ初めて佐藤がリードしあと1勝に。そういえば先手が5戦目でとうとう勝ったんだ。

スーパーボウル以来、ことしは大逆転の年だと思っているんだけれど、きょう見た中継では不発だった。

激動の将棋史を体感した1週間

2017-05-21 10:22:39 | 将棋
この前の日曜日に、第38期名人戦(1978年)のドキュメントを見たのが激動の将棋史体感の1週間の始まりだった。

中原誠名人に森けい二八段が剃髪の挑戦。番組の最後の方しか見なかったんだけれど、第3局終盤、眼光鋭く生気あふれる森九段が名人を時間攻めにし勝ちを収めるところだった。でも結局、名人にはなれなかったんだ。

羽生善治三冠と何年も名人戦挑戦手合を独占していた森内俊之九段が番組のゲスト。A級から陥落し、フリークラスに移ったばかり。時は流れたなあ。永世名人は中原誠16世、谷川浩司17世、森内18世、羽生19世と続いているんだよな。なんてことが思い出された。

火曜日と水曜日は第75期名人戦第4局。立会はなんと森九段。ドキュメントのあの精悍な表情から幾星霜、なごやかな笑みを浮かべている。前週、最後の敗戦で引退となったばかりだという。

佐藤天彦名人と稲葉陽八段の20代対決で若返りを印象づけているけれど…。

木曜日、朝刊で佐藤が2勝2敗に追いついたことが報じられたその日の夕刊では、中学生棋士藤井聡太四段のプロ入り後無敗の18連勝が速報されたのだ。なんとも目まぐるしい、と思っていると、

今度は電王戦2番勝負で佐藤名人がポナンザに連敗のニュース。すごい1週間だったと思いません?

16連勝藤井聡太四段に難しい質問

2017-05-04 21:56:15 | 将棋
将棋の藤井聡太四段が16連勝するところをabematvで観戦。新人王戦、横山大樹アマが善戦したらしい。

タイトル戦並みの取材陣数十人だとか。終局後のインタビューには関西のテレビなどが質問する場面も。名人戦で、ぴりぴり張りつめた中で、主催社の記者がおっかなびっくりインタビューしているのとは大変な違い。野球のヒーローインタビューみたい。

質問も難しい。将棋界の将来についてとかなんとか。

あべまの山口恵梨子女流二段が中学生に何という質問、と突っ込みを入れていたけどほんとにその通り。

なんて答えたんだったか。申し訳ないけど内容は忘れちゃった。でも、落ち着いてそつのない対応に感心した。

山口さんは解説の屋敷伸之九段におんなじ質問を振ると、屋敷さん「アタマ真っ白」と応じる。

なんか逆立ちしている感じもするのだけれど、プロになってから公式戦負けなし。一度黒星で一服しないと、ますます将棋界を背負って立つ男に仕立てられる一方だろう。

名人戦第3局、一番いいところ見逃した?

2017-05-02 21:34:50 | 将棋
将棋名人戦第3局は挑戦者の稲葉陽八段が116手で佐藤天彦名人を破り、2勝1敗とリードした。後手番の3連勝だって。

夕食休憩前、鈴木大介九段は後手の1200点プラスとか言っていたような気がする。西尾明六段は80-20、木村一基八段は70-30でやっぱり後手有利の判定だった。

このシリーズ、ハラハラドキドキがないな。第3局もか。というわけで、テレビじじいもゆっくり夕食を食べて、パソコンの前に戻ったら…あれれ、にこにこもあべまも必死で駒を動かして詰むや詰まざるや。

稲葉がよかったり、佐藤がよかったり、揺れ動いている。

なんでこうなっちゃたの?

佐藤が盛り返した一番いいところを見逃していた。

6二だったかな、桂馬を打った稲葉の受けが意表をついたいい手だったようで、そこで決まった、というのが例によってへっぽこテレビじじいの感想だ。

24歳斎藤慎太郎七段が羽生善治棋聖に挑戦

2017-04-25 22:03:00 | 将棋
羽生善治棋聖への挑戦者に、24歳になったばかりの斎藤慎太郎七段が躍り出た。

お好み対局とはいえ、AbemaTV七番勝負で、中学生棋士、藤井聡太四段が羽生三冠を負かすところをみたばかり。さらに28歳の竜王経験者、糸谷哲郎八段を挑戦者決定戦で破って斎藤が進出したわけだ。

将棋界は世代交代が加速しているなあ。

斎藤は順位戦をすいすい昇級して、今季からB1七段。2016年度の勝率1位タイの棋士だそうだ。

その斎藤も、例の七番勝負で藤井に負かされている。今のうちに…頑張らないと。


名人戦なんと贅沢な観戦

2017-04-21 18:15:50 | 将棋
佐藤天彦名人が72手で稲葉陽八段を破り1勝1敗に追いついた将棋名人戦第2局。インターネットのテレビ中継を2局見られるという贅沢な観戦となった。

ニコニコ生放送の藤井猛九段。AbemaTVの戸辺誠七段、佐藤慎一五段。あっちを見たりこっちを見たり。

Abemaには終盤、船江恒平六段が飛び入り参加した。稲葉と同門の1歳上。小学生のころから切磋琢磨してきただけに、稲葉は負けず嫌いで、モノポリーに負けて感想戦をやったなんて話が興味深かった。

勝負はかなり早い段階から佐藤の評判がよく、そのとおりになった。終局も午後5時半前であっけなかった。

第1局は稲葉の快勝だったし、テレビじじいの贅沢を言わせてもらえば、第3局からはもっと競ってほしい。終盤、解説者がどちらが勝っているかわからないと、悲鳴を上げるようなやつを期待しよう。

渡辺永世棋王の瞬間を見た

2017-03-27 22:11:14 | 将棋
第42期棋王戦第5局。渡辺明棋王が千田翔太六段を103手で破り防衛、5連覇となり、永世棋王の資格を得た。ニコニコ生放送を何度か退席させられながら千田投了の場面を目撃できた。運が良かった。

渡辺が勝ちまくっている10歳年下の千田に対し1勝2敗と追い込まれたときは、新たな将棋物語ができるのかと思ったのだけれど、渡辺が強かった。

きのう、NHK杯将棋トーナメント決勝でも、新たな物語を期待したんだけれど、不発だった。

準決勝に佐藤姓が3人いるという佐藤決戦。天彦名人が脱落し、康光九段と和俊六段の対戦になった。

和俊六段はNHK杯の記録係を務めていたという。それが決勝戦に勝ち上がった。

おもしろい、と思ったんだけれど優勝して新たな物語とまではいかなかった。

日本将棋連盟会長が優勝して、表彰式はどうなるんだろう。自分で自分の表彰状を読むのかな。

そうじゃなかった。そういえば毎年、NHKのエライさんが出てくるんだった。

竜王戦、渡辺が早い時間に防衛

2016-12-22 16:51:06 | 将棋
第7局までもつれ込んだ竜王戦七番勝負、渡辺明竜王が丸山忠久九段を破り防衛した。時々プレミア会員に追い出されながら、ニコニコ生放送で午後4時前の終局場面を目撃できたのは幸運だった。午前中から渡辺の評判がよく、差が広がるばかりだったようだ。

終局が早かったので、大混雑する前だったのかな。

この対局初日の前日、A級順位戦で三浦弘行九段が行方尚史八段に対し不戦敗となっていた。ソフト不正使用疑惑がなければ三浦が挑戦者。第7局があれば、行方戦は別の日に変更されたのだろうな。

いま1勝5敗。休場明けの残り3局で巻き返して残留を決めれば、疑惑も吹っ飛ばす快挙?になるのかな。順位が上の佐藤康光、森内俊之の両九段が1勝5敗で苦闘しているのとの勝負になる。


「えっ落ちたの?!」と渡辺竜王

2016-11-25 21:35:31 | 将棋
王将戦リーグ戦最終局一斉対局の最後のところを囲碁将棋チャンネルの生中継で。

3局のうち、羽生善治三冠は豊島将之七段に敗れて陥落。渡辺明竜王は糸谷哲郎八段に敗れた。最後に残った一局は、久保利明九段が深浦康市九段を破って挑戦権を獲得した。

リーグ戦陥落の羽生三冠にインタビューしたのはすごい、と思った。放送席で、20何年ぶりかの陥落と言っていたようだから。来期予選からの出場に、淡々とだけれど巻き返しの決意を表明していた。

そのあと、これも敗局後の渡辺竜王にインタビュー。陥落の渡辺竜王に…というのでえっと思ったのだけど、そこは本人には聞こえていなかったらしい。

羽生三冠へのインタビュー同様に進行して
「来期は予選からになりますが」と聞き手が言った途端に、
「えっ、落ちたの?!」と渡辺竜王。

残留なのに陥落と言われたんだから、びっくりしただろうな。でも渡辺竜王は気色ばむこともなくすませた。大人だな。感心した。