ブーイングが聞こえるプロボウルだったけど

きのうのプロボウルはＡＦＣ５９－４１ＮＦＣ、選ばれるかどうかが重要でゲーム自体は面白くなるわけがないオールスターゲーム。「練習のような」（解説河口正史さん）のんびりスピードのランプレーに試合開始早々、観客席からブーイングが聞こえるんだから。　

だけど、けっこう長々と見てしまった。

４ＴＤパスキャッチのプロボウル記録を作ったブランドン・マーシャルって、仰向けになりながらボールを蹴って自分の腕にすっぽり。サーカスキャッチだってさ。「シーズン中に６ＴＤしかしてないのにきょうだけで４ＴＤ…」ってあけすけな質問をする米の女性レポーターってすごいな。

ドリュー・ブリーズがドロップキックでポイントアフターを試みて失敗したシーン。解説松本直人さんがすぐに「きょう現地解説のダグ・フルーティがやったことがある」と言及したのはすごかった。ご本人のいるＮＢＣ？だったかより、先に言ったもの。

フルーティは「ベリチックが…」と思い出を話していたけど、テレビじじいの聞きとり能力ではそこまで。ネットで検索したら、ペイトリオッツの控えＱＢだったフルーティの引退前、最後の試合でベリチックヘッドコーチが印象深いプレーをさせて、はなむけにしたということらしい。

ブリーズは、新人のころフルーティと同じチームにいたこともあり、プロボウルの解説をしているというので試みたらしい。キッカーのデビッド・エイカーズにけしかけられたとも。

松本さんの言うとおり、こういうプレーは成功させなくちゃ、ではあった。

なぜか長々と書いてしまった。

最終ホール３打差リードでもカイル・スタンリー優勝を逃す

石川遼はどうしたかなとのぞいてみた米男子ゴルフファーマーズ・インシュアランス・オープン最終日、ＮＨＫ放送席が「大逆転優勝！」と叫ぶ事件を目撃することになった。

最終ホール、２位のブラント・スネデガーはホールアウトしていて３打差。ワイヤ・トゥ・ワイヤの逃げ切り勝ちは何年ぶりとか画面に出て、カイル・スタンリーの初優勝は既定の事実ムードだった。

ところが。

パー５の第３打は、ホールの向こう側に落ちた球が、強烈なバックスピンでホールの方へ戻ってきて止まらずにコロコロ。さらに手前の池の方にコロコロ。止まりそうで止まらない。ああ、落ちたあ。

ドロップして打ちなおした。これが５打目とカウントされる。遠いがグリーンにのった。あと２パットで入れれば、ダブルボギーで優勝だ。ここでも放送席は「スタンリーはずうっと３パットをしていない（具体的な回数をいっていたが忘れてしまった）」と、まだ大丈夫ムード。ボギーパットで１メートルほど残し、入れば優勝のパットも外した。戻しのパット、大丈夫かいなという距離だったが、これは入ってプレーオフに。

その２ホール目、旗竿でどちらが近いか測るほど同じような長さを残してバーディーパットとなり、先に打ったスネデガーが入れて、スタンリーは外した。

プレッシャーから信じられないプレーを連発して、優勝を逃すのは、ゴルフの世界では珍しくないのだろう。でもこれほどの大逆転を生中継で見たのは、テレビじじいは初めてだ。

フジテレビはサドか。大阪国際女子マラソンの福士加代子

重友梨佐がロンドン五輪代表へ「最有力」（放送席・高橋尚子さん）となった大阪国際女子マラソン。フジテレビの中継で感心したのは、申し訳けないけどアナウンサーが黙った場面だった。

ゴールの競技場にトップの重友が入る直前、「大歓声をお聞きください」といったあと、５秒ほどかな、しゃべるのをやめたのだ。

確かに声援が伝わって来ました。

ズルズルと下がっていく優勝候補、福士加代子。抜かれて順位を落とすたびに、苦しそうに走る福士の映像に切り替わる。テレビじじいは目をそむけた。福士をしつこくいじめているみたい。フジテレビはサドか。

王将戦、佐藤康光九段の２連勝に驚く

王将戦第２局、目が覚めたら佐藤康光九段が久保利明王将に２連勝していた。びっくり。

第２日昼食休憩明けまで棋譜速報を見ていた。コメントはどうやら久保ペース。テレビじじいは外出。酒を飲み過ぎて結果も見ずに寝てしまった。

朝になって読んだコメントを見ると、最終盤まで久保優勢だったらしい。勝負ごとって恐ろしい。第１局に続いて、佐藤に感心させられた。

錦織圭に見せ場はあったけど…完敗かな

全豪オープン男子シングルスの錦織圭は、アンディ・マレーに６－３、６－３、６－１でストレート負けして、４強進出はかなわなかった。

デュースにもつれ込むゲームがずいぶん続いたし、４２回だったかな長いラリーで場内を沸かせたし、接戦ムードではあった。マレーのロブに背走して追いつき、振り向かずに自分の股の間から打ち返しポイントにしたプレーは圧巻だった。

でもあと1本が出ないゲームが目立った。急きょＮＨＫ総合で放送された生中継を見つめたテレビじじいだったが、完敗だったと認めざるをえない。

ＮＨＫの錦織戦中継は大歓迎だ

全豪オープンテニス男子シングルスで錦織圭が８強入りしたというニュース、きのうのＮＨＫ夜７時のニュース、ニュースウオッチ９ともほとんどトップに近い大々的報道だった。たかが８強だぜ、いくら何でもやりすぎでしょうと、テレビじじいは思っていた。

このごろご無沙汰しているが、昔はビヨルン・ボルグとボリス・ベッカーの死闘だとか、日本人かどうかに関係なく、ＮＨＫの放送で楽しんだものだ。錦織の次の相手アンディ・マレーが師事するというイワン・レンドルのスロースターターぶりも面白かった。学習能力があるのかスタミナなのか、フルセットに持ち込んで逆転するのはすごいなどと、一流選手を観察したものだ。今回は、日本人だからといって大騒ぎしすぎではないか。

とはいえ。

なんとなんと、錦織とマレーの準々決勝をＮＨＫ総合で明日、中継するという。それなら話が違ってくる。快挙ではないか。

兄のかわりにイーライ・マニングがインディアナポリスのスーパーボウルへ

ＮＦＣ決勝は、延長戦。ジャイアンツのＫローレンス・タインツが３１ヤードのＦＧを決め、２０－１７で４９ｅｒｓを破り、スーパーボウルに進出した。

ＡＦＣ決勝でも感じたキッカーの重圧だが、試合後、心境を問われたタインツは「以前にもチャンピオンシップの延長で蹴ったことがあるから…」と淡々としたもの。パッカーズ戦だったかな。２度目の成功というわけだ。ホルダーを務めたスティーブ・ウェザフォードの方が飛び跳ねて喜んでいた。とても低くスナップされたボールをきれいにセットできたから、うれしさひとしおだったのだろう。

４９ｅｒｓのアレックス・スミスはそれなりによくやったと、テレビじじいは思った。でも、４Ｑ後半から、縮こまったように、攻撃が止まってしまった。張り切りすぎたリターナー、カイル・ウィリアムズのミスも響いた。

スーパーボウルは、ペイトリオッツとジャイアンツの再戦になった。２００７年シーズン、ほとんどサックされそうになったイーライ・マニングが投げたＴＤパスは忘れられないが、４９ｅｒｓに６回もＱＢサックを許すオフェンスラインに守ってもらえるのだろうか。ともかく、兄ペイトン・マニングの本拠地インディアナポリスでのスーパーボウルにイーライが乗り込むことになった。

レイブンズ同点ＦＧに失敗、ペイトリオッツがスーパーボウルへ

ＡＦＣ決勝はペイトリオッツが２３－２０でレイブンズを辛くも破り、スーパーボウルに進出した。

それにしてもやりたくないよな、キッカーという職業。レイブンズは残り１１秒、ビリー・カンディフが３２ヤードの同点ＦＧに失敗、延長に持ち込めなかった。

この得点のとおり、トム・ブレイディー率いるペイトリオッツの攻撃は冴えなかったし、堅実なＱＢジョー・フラッコのレイブンズにチャンスはあったと、テレビじじいは思う。インタセプトされた後のシリーズはインタセプトでお返ししていたし…。

４Ｑ、ペイトリオッツはブレイディのＱＢスニークで逆転タッチダウンかと思ったらリプレーで判定がひっくり返され、３ダウンはＲＢが止められる。4ダウンギャンブル。ブレイディーが再度飛び込む。河口正史さんが「危ない。エビ反りだ」と心配するほどの闘志あふれるプレーが、結果的には決勝点になった。

しまった見そこねた、水谷隼６連覇逃した瞬間

卓球の全日本選手権男子シングルス決勝をハイライトで見た。これはしまった、結果を知らずに見たかった。

６連覇を狙う水谷隼が１８歳の高校生吉村真晴とフルゲームの熱戦。１０－７といわばトリプルチャンピオンシップポイントに追い込んだ。１０点目を取った瞬間、勝ったぞ！というように跳び上がる水谷。それがどうしたことか、５連続失点して、１０－１２で逆転負けしたのだ。

ナマ中継で見ていたら、こんなに面白い試合なかったろうな。

把瑠都、明るく優勝インタビュー

把瑠都が千秋楽、白鵬に負けて全勝優勝できなかったのは残念だった。けれど優勝力士インタビューは、テレビじじいが期待していたとおりに型破りの明るい雰囲気になった。

妻に「ありがとう」と手を振り、エストニアから急きょ駆けつけた母親に「産んでくれてありがとう」。場内、暖かく見守る。なごやか。綱取りへの決意も、言わされちゃった。

思ったより日本語が不自由なのか、硬くなったのか、ジョークというところまではいかなかったようだ。

ＮＨＫ放送席によると、母親が持っていた旗は、国旗ではなく、出身県の旗なんだそうだ。地方分権なんだネ。

福原愛、念願の初優勝

福原愛が１３度目の挑戦でついに全日本卓球選手権の女子シングルスに優勝した。

「夢なんじゃないかと思います」「自分の中で壁となっていた全日本…」と、喜びをかみしめるようにしゃべっていた。

「今年は卓球を初めて２０周年」の言葉に、改めてびっくり。それでもまだ２３歳なんだというから。

テレビじじいには、幼いころの泣きべその顔が懐かしいが、この日は、念願の初優勝でもうれし涙は見せなかった。

待ってました！ 把瑠都初優勝 だけど

待ってました！把瑠都初優勝。大相撲初場所１３日目で、テレビじじいが前から「天才」だとして応援してきた把瑠都がぶっちぎりの優勝を決めた。

待ってました、あの明るいインタビューが聞ける。把瑠都が大関に昇進してから、ヒーローインタビューに出なくなり（ＮＨＫの基準は関脇以下の力士が大関横綱を破ったときらしいのね）、あとは優勝した時しかないや、と思っていたのだ。

そのインタビューが実現。ところがところが、白鵬が敗れてあまりにもあっけなく優勝が決まったせいか、感極まったせいか。把瑠都の受け答えがぼそぼそとしていて、ちっともらしくないのだ。

「今まで夢だったこと…」あの把瑠都の舌が滑らかにまわらない。

千秋楽の取組の後、ジョークを交えたいつもの把瑠都らしい優勝力士インタビューを聞きたい。

久しぶりに４９ｅｒｓに決めた

残り４チームになったＮＦＬプレーオフ。さてどのチームを応援しようか。気になるチームが次々に脱落してしまい、ちょっと困った。

テレビじじい程度のファンでは、結局、勝つＱＢのいるところを追いかける。前季までだと、ペイトン・マニングのコルツだとか、年をとっても頑張るブレット・ファーブだとか。

ベン・ロスリスバーガーのスティーラーズもそうだった。でも、今季はティム・ティーボウのブロンコスがいい、というのはその通りになったけれど、トム・ブレイディにはかなわないかなと思ったとおりになった。ペイトリオッツのビル・ベリチックとブレイディのコンビは、なにか冷たい感じがしてとっつきにくい。

ドリュー・ブリーズ率いるセインツのパス攻撃が気持ちいい、と思ったら敗退。負けないはずのアーロン・ロジャースもいなくなってしまった。

で、今季は、４９ｅｒｓにした。アレックス・スミスにケチをつけちゃったお返しの意味もある。イーライ・マニングの土壇場のマジックもすごいけれど、久しぶりに４９ｅｒｓだ。

佐久間山、２７連勝の新記録達成

大相撲初場所１１日目、東幕下１５枚目の佐久間山が序ノ口でデビューしてから２７連勝という新記録を達成するところを見た。

６０枚目の安芸乃川との全勝対決。やや立ち遅れたが正攻法で押し出した。

入場の時から大きな拍手。「がんばれ」の声援も。勝負は勝たなきゃ。以前、優勝決定戦で負けたことがあるらしいが、プロ野球だってリーグ戦と日本シリーズの記録は別になっている。本割の成績でいいじゃんない。

もう一番勝って７戦全勝にすると十両に上がれるらしい。そうなるといいな、とテレビじじいは新ヒーローを待望している。

パッカーズ連覇消えた

ＮＦＣ準決勝で連覇を狙っていたパッカーズがジャイアンツに２０－３０で敗れた。

前半残り６秒だったかな。ジャイアンツは１ｓｔダウンを更新。もう時間がない。ぎりぎりの距離だけれどＦＧを狙うのかなという場面で、ＱＢイーライ・マニングが出てきてヘイル・マリー。３７ヤードのＴＤパスに成功した。マニングはしぶとい。ＡＦＣ準決勝ではテキサンズＱＢのＴ・Ｊ・イエイツが最後の１投で試みたけれど失敗だった。ボールオン相手陣４３ヤードとマニングより遠かったけれど、テレビじじいは、運を持っているかどうかの違いに見えた。

パッカーズにすれば、３点差で前半終了のつもりが１０点差にされた打撃は大きかったろう。

パッカーズは、レギュラーシーズンわずか１敗。その間、ファンブルでターンオーバーされたのは６回しかなかったそうなのに、この試合だけで３回もやってしまった。ミスが積み重なってしまった。