森内あわてた、でも勝った

森内俊之九段と糸谷哲郎五段の銀河戦。相手が指したとたんにビシパシ指すはずの糸谷が先に時間がなくなって秒読み。きっと森内がいいんだろうなと思ってみるうちに、森内も秒読み。

時間切れ寸前、持ち駒の桂馬をつかんだ森内がその桂馬を打たずに、盤上の銀を動かした。これは迷っている。逆転か。

両対局者の様子からは、そんな感じがした。例によって、テレビじじいの棋力では、盤面からの判定はできない。数手進んで、司会の上田初美女流二段が「詰んでいる」。その通りに進んで、糸谷が投了した。

とても落ち着いて見える森内が、あんなにあわてることがあるんだ、おもしろかった。