0勝4敗の失冠場面をこの7日間で2回見た。静と動。印象はずいぶん違った。
今夜の名人戦、豊島将之挑戦者が佐藤天彦名人を破り、初の名人位獲得で三冠に躍り出た。
11日の叡王戦、永瀬拓矢七段が高見泰地叡王を破り初タイトルを獲得した。
局後のインタビュー。
名人戦。将棋内容について質問が細かい。淡々と答える両者。まるで感想戦。「最少局数で終わって、次(の対局会場)で待っておられる方たちにも面目ないなと感じている」という佐藤名人の気遣いは引き出した。けれど、豊島新名人の名人になっての感慨はわからなかった。豊島新名人が冷静なのか、聞き手が下手なのか。画面が切り替わったあとも、インタビューは続いて、そこで良い答えがあったのかなあ。
叡王戦。涙が止まらない高見叡王。大盤解説会場に引っ張り出されても、しばらく舞台の袖に隠れて出てこない。「花粉症」だとおどけていたけど…。対局場に戻って感想戦。放送の解説の渡辺明二冠によると、高見叡王は上位者として使っていた自分の「王」駒を永瀬新叡王の「玉」と取り替えていたという。失冠だといっても、直ちにそこまではやらないのが普通だそうだ。高見叡王の涙ぐましい気遣いだった。
今夜の名人戦、豊島将之挑戦者が佐藤天彦名人を破り、初の名人位獲得で三冠に躍り出た。
11日の叡王戦、永瀬拓矢七段が高見泰地叡王を破り初タイトルを獲得した。
局後のインタビュー。
名人戦。将棋内容について質問が細かい。淡々と答える両者。まるで感想戦。「最少局数で終わって、次(の対局会場)で待っておられる方たちにも面目ないなと感じている」という佐藤名人の気遣いは引き出した。けれど、豊島新名人の名人になっての感慨はわからなかった。豊島新名人が冷静なのか、聞き手が下手なのか。画面が切り替わったあとも、インタビューは続いて、そこで良い答えがあったのかなあ。
叡王戦。涙が止まらない高見叡王。大盤解説会場に引っ張り出されても、しばらく舞台の袖に隠れて出てこない。「花粉症」だとおどけていたけど…。対局場に戻って感想戦。放送の解説の渡辺明二冠によると、高見叡王は上位者として使っていた自分の「王」駒を永瀬新叡王の「玉」と取り替えていたという。失冠だといっても、直ちにそこまではやらないのが普通だそうだ。高見叡王の涙ぐましい気遣いだった。