辺野古で海上抗議 基地ない沖縄こそ
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、自公政権が玉城デニー知事の権限を奪い強行した「代執行」に伴う大浦湾側の工事着手から1年となった10日、工事区域近くの海上で抗議行動が取り組まれました。新基地建設に反対する「ヘリ基地反対協議会・海上行動チーム」の主催で、カヌー20艇や小型船に乗って「代執行やめろ」「海を壊すな」と怒りのコールを繰り返しました。
この日、沖縄本島周辺に海上強風警報などが発令。大浦湾の軟弱地盤が広がる埋め立て予定海域で、昨年8月に造成が始まった「A護岸」付近において抗議を行うはずでしたが、風が比較的弱い瀬嵩(せだけ)沖の浅瀬で実施されました。
ヘリ基地反対協の仲本興真顧問が国の暴挙を批判し、「オール沖縄会議」の福元勇司事務局長は「抗議行動の継続は憲法の実践であり、誇りを持って声を上げ続けよう」と強調。参加した40代男性=名護市=は、「沖縄の現状を変えたい」という一心で、10年前からカヌーに乗り抗議を続けていると話しました。「民意を顧みない国の横暴は許せない。沖縄の未来に基地はないほうがいいと、職場の仲間たちに粘り強く広げていきたい」
国は代執行後の昨年1月10日、大浦湾側で「海上ヤード」の造成に着手。昨年12月28日にも軟弱地盤の海底に砂をまく作業を強行しましたが、難工事を伴う本格的な地盤改良に向けては、砂くいを打ち込むための作業船が波の高さに阻まれ、いまだ現場海域に入ることができていません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます