学校がこわい、先生がこわい…。学校に行かれなくなった子どもたちの不安の声です。
文部科学省の調査によれば、34万人の小中学生が不登校です。「勉強がんばりたいな」「友達たくさんつくるよ」と期待に胸をふくらませたピカピカの1年生が、入学して間もなく学校に行けなくなるケースも目立ちます。
不登校が急増していることについて、ある教育研究者は「疲れたら休んでもいい、という空気が社会に浸透してきた結果とも言える」と、マイナス面だけではないと話します。同時に、今の学校を取り巻く環境はかなり厳しい。「サービスエリアで一休みするつもりが、本線のスピードがあまりに速すぎて戻れない」。こんなふうに表現する人がいるほどです。
先生がいつも怒鳴っている。そんな大変な教室の姿もあちこちから聞こえてきます。さまざまな管理で窮屈な学校。子どもの人数が多すぎる教室。声を張り上げるしかない教員の姿が目に浮かびます。教員が苦しみ、子どもが苦しんでいます。
親もつらいのです。子どものつながりで親しくしていたけれど、「不登校の話なんてしたら、暗い雰囲気になるんじゃないか」と遠慮し、相手も気をつかいすぎて疎遠になってしまった人も。たった一人世の中から取り残されたようで、精神的につらかったと話します。
わが子の不登校を体験した先輩たちは「親の会に来て、たくさん愚痴ってほしい」と呼びかけます。大人も子どもも安心できる学校へ、緩やかにつながり直したいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます