大企業が春闘一斉回答
![]() (写真)各社の回答が書き込まれるホワイトボード=12日、東京・金属労協本部 |
自動車、電機、鉄鋼・造船重機などの大企業は12日、労働組合の春闘要求に対して一斉に回答を出しました。昨年の「満額」回答の流れが一転、要求を下回る回答が相次ぎ、回答平均額が昨年から微減。実質賃金を回復軌道に乗せる賃上げには及びません。大企業の巨額の内部留保を還元させ、全労働者が生活改善できる賃上げを勝ち取る闘いが求められています。
製造大手労組が集まる金属労協で集計対象の48組合のベースアップ(ベア)回答平均は月額1万4566円で、昨年から72円減少しました。
自動車は7年ぶりに統一ベア要求を復活し月額1万2000円水準、大手各社で定期昇給相当分を合わせた総額要求1万8000~2万1200円となりましたが、日産は昨年回答と今回要求を1500円下回る総額1万6500円、ホンダは昨年回答を5000円下回る総額1万5000円。トヨタは金額非公表で「満額」回答ですが職種・職位ごとに格差をつけて9950~2万4450円でした。
電機では中小企業への波及のためそろえてきた回答額がばらけました。ベア要求1万7000円、下回ればストライキとなる歯止め基準を1万円に設定するもと、パナソニックが1万3000円、東芝が1万4000円、日立、富士通、NECが1万7000円でした。
鉄鋼・造船重機はベア1万5000円を要求し、日本製鉄は1万2000円。JFE、三菱重工、川崎重工、IHIは1万5000円でした。
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