本村議員 検察の人権侵害ただす
衆院法務委
日本共産党の本村伸子議員は18日、衆院法務委員会で、事件から58年たって無罪が確定した袴田巌さんへの検察による人権侵害と再審法改正について、法相の姿勢をただしました。
袴田さんは、9月26日に再審無罪判決が言い渡され、10月9日に無罪判決が確定しました。袴田さんは長期にわたって、無罪を訴え続けました。
本村氏は「袴田巌さんや姉のひで子さんが、無実だと訴えることを諦めてしまっていたら、無実の袴田さんを死刑にする危険性があった」と死刑制度と冤罪(えんざい)の問題点を指摘したうえで、事件から44~49年以上後になって重要な証拠が次々と出てきたことで、「警察、検察が長期にわたって重要な証拠を隠していたというふうに言わざるを得ない」として、証拠開示の問題点を指摘しました。
鈴木馨祐法相は「再審請求審は検察官が犯罪事実の立証責任を負うものではない。裁判所が職権により事実の取り調べをするもの」「再審請求手続きが長期間に及んだということをいま最高検でも所要の検証を進めている。見守っていきたい」と述べるだけでした。
本村氏は「検察は、無罪と判決された袴田さんを犯人視するという異常な人権侵害の『検事総長談話』を組織的に出した」と追及。「非人道的な取り調べや証拠の捏造(ねつぞう)に対する反省の姿勢もない検察に、厳正かつ真摯(しんし)な検証は期待できない」と述べ、第三者機関による検証と証拠の全面開示、再審決定に対する検察官の抗告の禁止など再審法改正を求めました。
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