the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

「レイチェル・カーソン いまに生きる言葉」

2014-08-12 06:05:06 | 環境(全般)
「三原タコのおいしいレシピ」を買いに、みどり書店さんへ行ったら、
【話題の図書】コーナーに、上遠恵子さんが書かれた「レイチェル・カーソン」が!
7月に発行されたばかりの本です。


思わず買って、一気に読んでしまいました。

今、私自身に大事なことが山盛りに書かれています。

その中のいちばんが、
海からの生命の進化についての記述に対して
進化論を否定するキリスト教原理主義者からの批判のエピソード。
レイチェルが、「日頃から独断的な主張は罪だと考えていた」ということ。
徹底的な調査の上で、多くの人から理解される事実を積み上げていく、
レイチェルの研究・執筆のスタイル-----本当に学ばなくてはなりません。

そして、以前の環境破壊と、今日の環境破壊の大きな違い。

レイチェルの、こんな文章が引用されていました。
人間は森を切り開き、流れをせき止めることはできても、雲と雨と風は神のものでした・・・。生命の流れは、すべて神が指し示したいずれかの道を――その流れのひとしずくである人間に妨げられることもなく――永遠に流れ続けるでしょう。また物質的な環境が生命の形を変えることがあるとしても、生命が物質的な世界を凄まじく変化させる――あるいは滅亡すらさせる――力を持つことなど、決してありえないと想像することは愉快なことでした。(中略)真実の光に照らして、誰かが生命の有りさまをあるがままに書くべきときがきたようです。 ※緑字部分は引用転載

自然環境の変化に合わせて、ゆっくりゆっくり変化してきた生命。
それが、生命(人間)が、「科学」という大きな力を得て、
物質的な変化を、自然の許容範囲を超える変化を生み出すようになってしまった。

新しく発見したヘレナ島の森を破壊しつくして、
美しい森に覆われた火山島を「岩だらけの砂漠」にしても、
レイサン島に人間が持ち込んだウサギが植物を荒らしつくし、レイサンクイナが絶滅しても、
それは生物どうしの影響であるけれども、
今、私たちを脅かす環境の変化は、放射性物質、化学物質、遺伝子組み換え・・・
・・・未来世代にわたって、計り知れない影響をもたらす力を得てしまった。

レイチェルの大ベストセラー「われらをめぐる海」の前書きの一節
砂浜で拾った貝殻の名前を調べる前に、彼らが波や嵐の中で、どうやって生き残ってきたのか、どんな敵がいたのか、どうやって餌を探し、種を繁殖させてきたのか、彼らが棲んでいる特定の海の世界との関係はどうだったのかを理解すべきだ ※緑字部分引用転載
こんな視点がすべての科学者にあったなら、
人間の力によって自然環境を大きく変えることはなかったかもしれない。

レイチェルの母マリアが共鳴した「自然学習運動」の思想
「自然を学ぶことは、子どもに想像力、真理に対する感受性、それを表現する能力を芽生えさせることである。そして美しいものを愛する心、自然界の生命との一体感、共感を育むことである」
は、今こそ大切なこと。

自然との関わりを持つことが、子ども達にどんな影響を与えるのか、
様々な分析もされてきているところで、
ちょうど三原市広報7月号(←三原市HPにリンク)で、
「自然に親しみ、自然に学ぶ」と特集が組まれていたけれど、
この点は、私もしっかり進めていきたいと思っているところです。

私にとって、バイブルでもある「センス・オブ・ワンダー」の、
いちばん大好きで、大切に思っている個所を、
上遠さんも「この本のメインテーマ」と引用しておられて、嬉しい。


 わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭を悩ませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じています。

 子どもたちが出会う事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら、さまざまな情緒や豊かな感受性は、この種子を育む肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

 美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれた時の感激、思いやり、哀れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたび呼び覚まされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身に付きます。

 消化する能力がまだ備わっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切り開いてやることのほうが、どんなに大切であるかわかりません。
 ※緑字部分は引用転載



つい先日、「安藤さんのパワーの源は何?」とご質問いただいて(^^ゞ
「おひさまが当たると植物が伸びていくように、私はただ生きてるだけなんですよー」
とお答えしたのですけれども、私自身は結構淡々と、
生きる、次の世代に命をつなぐ、DNAを伝える
ということをやっているだけなのです(^^ゞ






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