ポポロでの倒木事故のことは、全国的にもニュースになりましたが、5月8日に、その後の調査や対策について、三原市議会全員協議会で説明がありました。
街路樹や植栽など、いわゆる「グリーンインフラ」と呼ばれるものが、災害などから、人やまちを守ることも実証されてきていますが、今回は、その樹木が人の命を奪ってしまうということが起きてしまい、とても残念でなりません。ご遺族のみなさまにお悔やみ申し上げますとともに、故人さまにはご冥福をお祈り申しあげます。
市としての調査の結果、根系部について、
根の掘り起こし調査の結果、全体的に土が盛られており(40~80cm)、以前からこの場所で生育していたポプラが周辺の整地によって深植え状態になったと考えられる。所々に過去に切断されたと思われる根があったが、いつの時期になぜ切断されたかは断定できない。また、生きている根はごく僅かで、根から幹にかけては大部分が腐朽しており、芯材部分は空洞化していた。
とのことです。(緑字部分は三原市資料から引用)
「深植え」は、根の窒息死を招くため、絶対にやってはいけないことです。
該当のポプラは、ポポロ建設の際、その前の文化会館時に植えられていたものを、シンボル的に残したものですが、建設の図面には、保存木の水平レベルを変えないことが明記されているとのこと。結果として、40~80cm盛り土されていたわけですが、平成元年からの公園整地で行われたものと推測され、そちらの図面は残っておらず、ポポロができたのが平成19年で、この時点ですでに「深植え」になってしまっていたのか、明確な原因が把握できていないそうです。
これまでの経緯は分かりようがないですが、今後の事故防止については、土地整備の際に「深植え」が起きないよう、注意をしていただきたいと思います。
また、その他の樹木の対策としては、市内の1万本を超える樹木(市が管理するもので、街路、公園、学校、その他公共施設敷地内)の点検を、職員さん方が行われたそうで、すでに52本が、緊急処置として伐採されたそうです。
安易に伐採されたのではないか心配だったのですが、職員さんが「特に危ない」と仕分けしたものを、さらに造園業者さんに見ていただいた上で、伐採を決めたとのことでした。
街路や公共施設の樹木に関しては、落ち葉などの苦情もあり、今回の事故もあって、自然や樹木は山にたくさんあるので、あえて市街地に必要ないなどのご意見も伺うところです。防犯上も、樹木が死角をつくる点が指摘されます。
ですが、街中での樹木・植物の役割としては、
・ヒートアイランドの緩和
・大気汚染の緩和
・生態系保全効果
・癒し効果
・快適性をもたらす効果(夏は葉が茂り木陰を提供、冬は葉が落ちて陽射しを提供)
などに加え、災害からまちを守る機能が認められ、災害防止の視点でグリーンインフラを活かすまちづくりも行われています。
グリーンインフラは、生き物であり、適切な管理が必要なのは言うまでもありません。また、そこには、「共生」という考え方が欠かせません。
樹木医さんにも色々教えていただいたところ、樹木調査には3段階あり、第1段階の目視による簡便な調査の中で重要な「揺らぎ」のテストが三原では行われていなかったとのことですので、8日の全員協議会でも要求しましたが、この点をもう少し調べてみたいと思います。
そして、「人間の便利さ」という都合だけでなく、「樹木の都合」「自然の都合」を、私たちはもっと理解していく必要があると考えています。
街路樹や植栽など、いわゆる「グリーンインフラ」と呼ばれるものが、災害などから、人やまちを守ることも実証されてきていますが、今回は、その樹木が人の命を奪ってしまうということが起きてしまい、とても残念でなりません。ご遺族のみなさまにお悔やみ申し上げますとともに、故人さまにはご冥福をお祈り申しあげます。
市としての調査の結果、根系部について、
根の掘り起こし調査の結果、全体的に土が盛られており(40~80cm)、以前からこの場所で生育していたポプラが周辺の整地によって深植え状態になったと考えられる。所々に過去に切断されたと思われる根があったが、いつの時期になぜ切断されたかは断定できない。また、生きている根はごく僅かで、根から幹にかけては大部分が腐朽しており、芯材部分は空洞化していた。
とのことです。(緑字部分は三原市資料から引用)
「深植え」は、根の窒息死を招くため、絶対にやってはいけないことです。
該当のポプラは、ポポロ建設の際、その前の文化会館時に植えられていたものを、シンボル的に残したものですが、建設の図面には、保存木の水平レベルを変えないことが明記されているとのこと。結果として、40~80cm盛り土されていたわけですが、平成元年からの公園整地で行われたものと推測され、そちらの図面は残っておらず、ポポロができたのが平成19年で、この時点ですでに「深植え」になってしまっていたのか、明確な原因が把握できていないそうです。
これまでの経緯は分かりようがないですが、今後の事故防止については、土地整備の際に「深植え」が起きないよう、注意をしていただきたいと思います。
また、その他の樹木の対策としては、市内の1万本を超える樹木(市が管理するもので、街路、公園、学校、その他公共施設敷地内)の点検を、職員さん方が行われたそうで、すでに52本が、緊急処置として伐採されたそうです。
安易に伐採されたのではないか心配だったのですが、職員さんが「特に危ない」と仕分けしたものを、さらに造園業者さんに見ていただいた上で、伐採を決めたとのことでした。
街路や公共施設の樹木に関しては、落ち葉などの苦情もあり、今回の事故もあって、自然や樹木は山にたくさんあるので、あえて市街地に必要ないなどのご意見も伺うところです。防犯上も、樹木が死角をつくる点が指摘されます。
ですが、街中での樹木・植物の役割としては、
・ヒートアイランドの緩和
・大気汚染の緩和
・生態系保全効果
・癒し効果
・快適性をもたらす効果(夏は葉が茂り木陰を提供、冬は葉が落ちて陽射しを提供)
などに加え、災害からまちを守る機能が認められ、災害防止の視点でグリーンインフラを活かすまちづくりも行われています。
グリーンインフラは、生き物であり、適切な管理が必要なのは言うまでもありません。また、そこには、「共生」という考え方が欠かせません。
樹木医さんにも色々教えていただいたところ、樹木調査には3段階あり、第1段階の目視による簡便な調査の中で重要な「揺らぎ」のテストが三原では行われていなかったとのことですので、8日の全員協議会でも要求しましたが、この点をもう少し調べてみたいと思います。
そして、「人間の便利さ」という都合だけでなく、「樹木の都合」「自然の都合」を、私たちはもっと理解していく必要があると考えています。
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