松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

かれこれ ~my YUMING #16「A HAPPY NEW YEAR」~

2014-01-02 01:05:14 | my YUMING

新記事《かれこれ ~my YUMING #16「A HAPPY NEW YEAR」~》は新しいブログにて、ぜひ。

 

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my YUMING #7『5cmの向う岸』

2012-02-22 18:04:30 | my YUMING
こんばんわ

今回は、ペンネーム「私生活 ボロボロさん」として投稿させて頂きます。
続けて「my YUMING」で申し訳ないのですが

なんせ松任谷由実さんの曲って350以上はあったはずっ!
毎週一回更新しても年50ですよ。
ということは毎週ちゃんと更新しても7年はかかるということなのです。急がなっ!


今回紹介しますのはアルバム「時のないホテル」収録の『5cmの向う岸』です。
まぁ、とりあえず👇
参照▶http://www.youtube.com/watch?v=JJqjudU7e78&feature=youtube_gdata_player
歌詞▶http://www6.airnet.ne.jp/satoumc/cgi-bin/kashi.cgi?ARG1=0090&ARG2=07


自分より5cm低い男と付き合い出したところ、クラスメートにからかわれてから
その身長差が気になり出して、心が離れていって結局別れた、って話です。
歌詞にもある《若いころには 人目が大事よ》というのを核とした恋愛が
一つのストーリーとしてコンパクトにまとまってるとこが good!

あと音楽も、ゆっくりとした可愛いリズムも
まさに若い二人の、幼い恋愛の進行調ではないでしょうか。
ゆっくりというか、ゆったりというか
赤子のよちよち歩きのようなスピードが
この恋愛の初心(うぶ)さ加減を表していると思います。

この2人よりもっと初心だったのが僕でね…。
恋愛に、というか、人間として初心だったのです。
歌詞にあるような理由ではまったくないが
フられた後も、
何かしないとずっと考えてしまうんですよね。
外ならそうでもないけど、家なんかに居ると最悪でね…。

ああいう時にうってつけなのは、アイロンです。
今回家じゅうのシャツにアイロンかけまして
気が散るし、シャツのシワも伸びて一石二鳥。
で終わったら、また考え込むのです。
ありゃりゃ。

タイトルの『5cmの向う岸』も
【岸】が何より良いんですよ、【岸】が。
優しさだとか、大事なことに気づいてても
決して近づくことのなかった心の象徴なんだけど

そこで【岸】をもってくるユーミンの凄まじさよ。
おかげで初めてタイトル見た時は
造成とか国交省とかそっち系の歌かと思ったものです。

ハッハッハッハッハッハッハッハッハ。
こうやって一生懸命、無理にでも笑わな

やってられへんで。

my YUMING #6『ルージュの伝言』

2012-02-18 06:36:55 | my YUMING
こんばんわ。今回お届けしますのは、

1975年発売のアルバム「COBALT HOUR」に収録の
『ルージュの伝言』です。

今回は特に、(ユーミンの曲は沢山聴いたけど
やっぱり『ルージュの伝言』が一番!)って人にはとても耳が痛い、
『ルージュの伝言』の話です。

皆さんも御存知のように「魔女の宅急便」のOP曲であり、
そのタイアップがかなり助けているようで
ユーミンの曲の中で1番知名度があると思います。

しかし、それが悲劇の始まりだったのです。
というのは、
大変多くの方がこの曲を知り、
さらに、【ユーミンの曲で1番好きなのは?】

というアンケートでは、僕が独自の集計をした結果…
92㌫もの方はこの曲を挙げられます。
マイケル・ジャクソンでいうところの『スリラー』みたいなもんです。
GLAYでいうところの『HOWEVER』みたいなもんです。
L⇆Rでいうところの『I'm knock'in on your door』みたいなもんです。

ところが、僕くらいのレベルになりますと
それを聞いて(あぁ、そうですか)とはいきません。
そりゃ、僕もオトナ?ですから会話としては
「あぁいいよねっ♫」とは言いますがっ!
けど、裏では
(またかよ)と辟易として、思わず鼻息が荒くなっちゃいます。

それしか知らないからだろがよっ!(怒)
僕はあの曲が嫌いなのでは決してないのです。
ただ僕が他にも良い曲を沢山知っているだけに、
目の前で無思慮に『ルージュの伝言』が挙がる現象に
絶望感が込み上げてくるのです。
この曲自体が持ってる本来の良さが理解されないまま挙がる事に
憂いているのです。
ユーミンの曲が好きな自分が

『ルージュの伝言』を見て訝しがって喜べないなんて、
こんな悲しいことある!?
冒頭のあの、段々盛り上がってくるドラムの音!
(一緒にエアドラムが出来る!)
全体的に明るい曲調!
相手の浮気を諌めてもらおうと実家の義母に訴えに行ってます、

っていうのをバスルームの鏡に口紅で書いて来た、ってだけの内容に
この明るい曲調!このギャップよ!
特に歌詞には
「バスルームに ルージュの伝言」とあるだけで
鏡に書いたって図を一発で想像させる、省略の精神!

これが、神髄なのです!
天井に、とかホースに、とか歯ブラシに、とか…ここはそんなボケ要りませんねん。
こんなに良い曲なのに、
それしか知らない、という全く関係ないところの理由で

なまじ選ばれ過ぎてるところが
僕は結局
憂れずにはおれないのだ。鳴々悲しみの曲。

皆さんも
もっとユーミンの曲を聴きたら、この曲ももっと良い曲に聞こえるはずです。

⇒http://www.youtube.com/watch?v=YMk4_j7e-gY

my YUMING #5『ダイヤモンドダストが消えぬまに』

2012-01-24 00:16:59 | my YUMING
お疲れ様です。

「勝手にキャンペーン 月イチでユーミンのアルバムを買おう!編」の
(あっ、僕が勝手にやってるキャンペーンですが..)

今年の第一弾として、名盤『ダイアモンドダストが消えぬまに』を入手!!
(上写真・嬉しい気持ちを隠したこの営業face!
しかし皆さんもお察しの通り、下半身は何も纏ってないのです!!)

まだまだ寒さにナニか、いやキンタマが縮み上がる、厳しいこの時期には
鍋でもなく、コタツでもなく、温泉でもなく。
この作品に任せるがいい!
冬には冬の音楽を、ってことっ!

そして今回紹介しますのは
その表題曲『ダイアモンドダストが消えぬまに』でございます。
まず惹かれるのは
前奏から弾けて、攻めるようにどんどん進むようなメロディ。
好きな要因は、まず曲調なのですが

その曲調と
「ダイアモンドダスト」っていう言葉と
途中の一小節の尻「うみぃのぉそこぉ」の印象が強く
今までの十何年間
《雪化粧の海の底》って情景を想いながら聴いてきたが
今回

初めてじっくり歌詞を読むと
違いましたね、イメージと歌詞の世界が。
まず一番は、
主人公の女が
クリスマスにオーストラリア?で恋人過ごしてる、っていう、
その女にとっては凄く幸せ絶頂に居る状態。
その時期をAUS(面倒くさいから、以後AUS!)で過ごす事については

人それぞれだから賛否両論だが
世の中には、(クリスマスにAUSで過ごしたいっ☆)て思ってても
叶わないカップルだって居るわけだから、
そう考えても、恵まれてて、
多分
クリスマスにAUSで過ごすっていう発想は
女発信だと推測!
(僕が面倒くさがり屋なだけなのかも知れぬが)

男の発想だとは到底思えぬ!
(気になるから調査したいくらいだわ)
だからね、
この主人公の女は、
メチャメチャ幸せなんです。
クリスマスは好きな人とAUSで過ごしたい、という
確固たる意図・意志・願望は

たとえ、繁忙期で料金が跳ね上がるという金銭的な悪条件の中でも
潤沢な財政と
面倒くさがらず付いてきてくれる男を携えて
果たされたのである。
そして、向こうは夏だから海なんか潜ったりしてね、
やかましわ思うんですけど。

で、
息や、フィンが巻き起こす幾千の泡が
その数だけ輝く、
それはダイヤモンドダストみたいで
まさに幸せを象徴してるんですが

しかし、
ダイヤモンドダストというのは
一過性の、しかも綺麗なものが消えてなくなる
儚さの象徴でもあって

二番では
次の年には別れてて、一人で過ごしてるんです。
何が言いたいのかというと、

恋人と過ごすクリスマスの場所がAUSって設定が
フリの利きに深みを与えてて

素晴らしいということ。

ユーミンがどこまで意識してるか知りませんよ。
想像なのか、実体験なのか、人に聞いた話なのか。

99%僕の深読みだと思います。
あと、このアルバムはバブルが崩壊するずっと前にリリースされてて
まさに日本がイケイケドンドンの時だったのですが、

当時のそういう狂乱する社会に対して
「こんな状態がいつまでも続くわけない」と

皮肉って作った曲だそうです。そこらへんを

恋の話にのせて歌うユーミンに脱帽だねっ☆
(当時なら、XmasはAUSでってのもそう大層なもんでもないのかも..)

→http://www.youtube.com/watch?v=s-QrW9gLOcU&feature=youtube_gdata_player

『A HAPPY NEW YEAR』 ~my YUMING #1 まだ間に合うよ編~

2012-01-12 00:58:57 | my YUMING
こんばんわ。

帰ってきました、あの曲が。
毎年の、この年明けの時期には

必ず聴きましょう!『A HAPPY NEW YEAR』
松の内くらいまでは、まだ間に合います。
ユーミンの楽曲でいえば...でなく、

日本人ならコレっ!『春の海』の前にコレっ!!
僕はほんとに、儀式にしてましてね、この曲を聴くのを。
12月31日23時56分くらいにテレビやら全て消して、
年が明けたらすぐ再生ボタン押して、正座して聴くんです。


(2番) "A HAPPY NEW YEAR!

新しいキスを下さい

そして鐘の音 通りにあふれて

今年も沢山いいことが

あなたにあるように はやく はやく"


これやがな、これこれ!!
【新しい】がミソなんです。
ただ(キスを下さい)じゃない、
(【新しい】キスを下さい)なんです!!
これが大事なんです。
こんな表現ないですし、

だって
キスに【新しい】なんて形容詞附けへんし...
まあ、新年を歌う曲だからってのもあるだろうが、
でも、そんなんだからじゃなく、
その意味以上に
【新しい】が新しい!
【新しい】を使うのが新しいってこと!!

そこらへんのユーミンの感覚が
呆れるほどの素晴らしくて
溜め息ばかり吐(つ)いてしまうのだ。
キスをして、
鐘の音が響き(又は、まだ響いていて)
そして、祈るんです。

キスに祈ってるんやな、と。
ね!?皆さんも解るでしょ、
キスに祈ってるんです。
キスが、初詣なんです、
キスが。

まぁ、27の男が
「キスが初詣やっ!!」って叫んでる場合ちゃうんですけど...。
だけど、何と言われても
やっぱり

キスが初詣なんです。
だって、事実なんですから。
で、彼女は何と祈ったかというと..

「今年も沢山いいことがありますように」
しかも

まさかの

【あなたに】と、こう来たんですよ。
(そう来たかっ !)と。

奇襲でんがな、こんなもん。愛の真珠湾ね。愛の鵯越。
そりゃだってね
普通はまず自分の事を考えちゃいますもん。なのに..

【あなたに】と、これやがな。もう勘弁してっ☆て感じ。
この、真(まこと)の愛に

今日はここら辺で昇天♪

my YUMING #4『緑の町に舞い降りて』

2011-11-15 03:33:00 | my YUMING
『悲しいほどお天気(THE GALLERY IN MY HEART)』(1979) 収録

このアルバムと、収録曲には英題がつけてありまして。
副題じゃなくて、あくまでも英題。

制作者的には、もしかしたら副題かもしれないが
僕は、無二の英題と受け取りました。
それで、今回の『緑の町に舞い降りて』は...

<ODE OF MORIOKA>
《ode》、オードというのは
調べると、あるテーマを
多くの人や物事に呼びかけるように歌う、自由形式の叙事詩!

らしい。
《MORIOKA》
もりおか。
盛岡。
盛岡の紀行曲でして、

普段は自宅にて聴きますけど、
やはりいつかは盛岡の地で耳にしたい、
っていう願望はありまして。
作者に踊らされたい!ユーミンに踊らされたい!
という、極めて健康的な
とある、一般男性のささやかな家族計画ですが。

とは謂いつつも、盛岡には、なかなか、さっと行けません。
東北って、そうですよね。
行きたいのに行けない。
いきたいのにいけない。
イキたいのにイケない。
「先生、最近イキたいのにイケないんですけど
どうしたらよいのでしょうか、助けてください先生!」

「実は先生もそうなんだ...訊いた相手が悪かったね」
とか言いながらね、話が逸れましたが
まぁ今年は震災もありまして、
行く機会がさらに遠退いた感じがあったんですが、
しかし!
僕はこの9月に、
(もうふた月も経つので、<あの9月>ですが)
仕事で青森に行ってきました。

向こうでの仕事を全て終えて帰ってくるときに
やはり被災地を自分の目で視ておかねば!ということで
車で気仙沼に向かった、
その途中に!
姿を見せたんですね、《MORIOKA》が。
それまで急峻な山々の間をただ縫い進んでいた
東北自動車道の左手に突如平地が広がり、

田園の中に
遠く
結構な都会がただポツンと佇んでいました。
新幹線が入っていくであろう
白い屋根の、ドーム型の駅舎が、
それだけが印象的でした。

100km近いスピードで進む高速から味わえたのは
たった2分くらいでしたが、
確かに《MORIOKA》を見たのです。
直ぐさま、耳に『緑の町に~』を響かせたのは
言わずもがな。

詩全編に亘り
美しく爽やかに輝く、盛岡の情景を
容易に思い浮かべられる言葉が並んでる。
[綾とる川面]の<綾とる>なんて

この曲を聴かなければ一生出逢わなさそうな活用形だ。
しかし、
なんだかんだ云っても

「MORIOKAというその響きがロシア語みたいだった」
という、このふた節に尽きる!

ユーミンが実際にそう感じた事だと思う。

主人公の少女(ユーミン?)が盛岡に舞い降りる、
というひとつの紀行が具体的になるのだ。

《MORIOKA》の響きがロシア語みたいに聞こえた
その、小さな出来事が
ユーミンが切り出したいモリオカの経験なのではないか。

そして、あの日遠く離れた高速から見ただけの
たった2分間の、白屋根の駅が目立つビル群が

僕にとっての《MORIOKA》である。

my YUMING #3『時をかける少女』

2011-10-30 05:59:09 | my YUMING
『VOYAGER』(1983年)収録

この曲を僕は繰り返しずっと聴いて居られる。
何回も、何回も。こんな乙女な曲を何回も、なんて、

自分はもしかして少女かも、と気持ち悪い限りだが。
原田知世と、松任谷由実と
どちらも素晴らしい!

まず歌詞に撰ばれている言葉、映し出される風景が
全て、気持ち悪いくらいに美しい。
<愛は輝く舟>とか。<空は宇宙の海>とか。
たしかに、少女の不安は孕みつつも

その裏返しである願いが全編に亘って綴られていて
不幸だとか、ドラマチックな展開を匂わす悪い事案が
一切ない。
よくある商法的な・いやらしさも無く
そこが凄く良いのである。

かといって、敢えてそうしているのでなくて、
ただ、無駄が一切無い、最小限で充分なのだ、
〔時をかける少女〕の、運命の男(ヒト)への想いを
表すって時に
ドラマなど必要じゃなくて
懐かしさや夢を色とりどりの綺麗な言葉を並べてる、

という潔さがいい。
聴いてるこっちも幸せな気分になるわ。
で、タイトルが<時をかける少女>だから
内容は、その少女を客観的に描写していくんかと思ったら
<少女>自身の、一人称で進行するんですね。
そして、歌詞の中で唯一、
サビの一節「時をかける少女」部分だけは

アングルが替わって
客観的に、ひとりの少女を撮し、
すぐまた、一人称の目線に戻るんです。
だから、どうなんだっていう話なんですけども。
で、映画の【時をかける少女】って
原田知世出演のと、アニメと、仲里衣紗バージョンのものと

三本ありまして、全部買いましたよ。
だって、しょうがないじゃん!
それぞれストーリーが違うんで
どれが良いって
比べるものではないんですけど、

やっぱり原田知世さんは凄く可愛い!
その凄まじさたるや。
ブレンディだけでいいのか?
ネスカフェもやって欲しい!

特に、エンドロールが最高です。
主人公の和子(原田知世)が
「時をかける少女」を(カメラ目線)で口ずさみながら

想い出の場面を巡っていく、というね。
ただ、注意!

そのエンドロールだけ観ても駄目ですよ。

それはただの変態ですから。
本編をちゃんと観てからの、エンドロールなのです。

まぁ、話は逸れましたが、
「時をかける少女」
美しい情景しか浮かばない歌詞、

そして、それにバッチリな曲調、
これさえあれば僕らも

いつだってタイムリープできます!