まぁしかし、韓流ドラマなんてのは
なんで、あんなに面白いんでしょうかね?
今、吉川英治著の「三国志」も読んでいるんですけど
それも同じように面白いんですね。
(一巻約700ページ全8巻と、これも先が思いやられる..。)
共通する面白さがある。
それは【完全な悪者】が登場するのである。
救いようのない悪とか、卑怯な小悪人とか。
それが『三国志』(初期)でいえば董卓のような人物が
普通に覇権を打ち立てたりするのだ。
『朱蒙』で言えばヤンジョンとかヤンソルランあたりか。
かたや、日本の作品は悪人といっても
最後は作者にどこか救いの余地を与えられて
完全無欠のワルとは描かれない、って感じ。
どこかで改心させたりすんの。
それだけに
韓国や中国の作品を見ると
100�改心しないだろうな、という悪党がわんさか出てくるから
ボケみたいなもんで
ほんとにね、
笑けてくるんです、それだけで。
(こんな悪い奴いるの?)みたいな。
それで、(こんないい奴、居るんだ)っていうような賢者や善人は
普通に殺されたりするからね。
「おいおいおいおい、死んじゃったよ...」と
何度口にしたか。
善が悪に簡単に負ける場面が日常茶飯事のように繰り返される。
それが日本作品にない、面白さだ。(少なくとも、僕にとっては)
『朱蒙』に関しては、完全にクムワ王が悪いと思います。
反対に、作品の中ではクムワ王は、
優れた人だけど、嫉妬とか立場が邪魔して騒動を引き起こしてしまいます。
だから、最後は善人寄りで描かれたりするんですが、
僕は断じて申しますが、クムワ王が悪い!のです。
ほんとは善政を施行できる立場なのに惰性で周りに迷惑をかける、ウェットな悪性が
僕は嫌なんですよ。
だって、努力次第で良い方向に導けるじゃないですか、
なのにそれができない
否、[できない]じゃない!!
【しない】のだ。あ~、やだ。
逆に、僕にすれば
悪い事しか考えつかない、正真正銘の悪の方がドライで、何か良い。
悪過ぎる、とか卑怯すぎる、って、ほんと笑えるんです。
だってね、反省とか普通しますやんか。
しないんですよ、彼ら。