11周年お祝いのお花が届く…。
10周年を目前に殺され居なくなってしまった彼の穴を埋めれるはずもなく、ただ進むも引くも地獄のような時間が永遠に続く。
事故の事、お店のこと、家庭のこと…心身共に蝕まれながら立ち回ったけれど、結局経営もままならず、12周年を成城で迎える未来はなくなった。
でも心を寄せて下さる友人やお客さま、支えてくれる家族があって今日もなんとか立っている。
生きている事、呼吸する事が苦しくて時々、本当に身体に穴が開いているんじゃないかという錯覚に陥り慌てて心臓の辺りに手を当てる。
自殺という道を選ぶ人に今まではどうして?と思ったりしたけれど、それもその人の権利でその人にとってはそれが最善で、周りがどれだけ否定してもそれは大きなお世話なんだと思う。
何故、事故に遭った時に一緒に居られなかったのだろう?
何でこんなに苦労ばかりするんだろうな?努力って必ずしも報われることはないし、幸せって平等じゃない。
私が何をしたと言うのだろう?
もう身体はボロボロ…この後の移転作業でまたどれだけ身体が傷めつけられ、気を揉んで精神崩壊するんだろ?
いつになったら彼が居た時のようにぐっすり眠れる日は来るのだろう?