ティフォシモデルカー美術館

1/43フェラーリモデルカーに特化した個人コレクター美術館です
千台以上所蔵の一部、300台程を常設展示しています

ディーノ 246GT,GTS 

2021-03-19 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

ディーノ 246GT,GTS

 (1968-1974) GT(2,487台) GTS(1,274台) 計3,761台

2.4L6気筒グランツーリスモの意味。

1969年にロードカー部門がフィアットの管理下に置かれることになり、

生産性の悪いディーノ206GTは手直しされる。

最高出力の低回転化と排気量拡大によりトルクを増幅し、

アルミ製ヘッド以外鋳鉄製のブロックエンジンでコストダウンし、

ボディも鉄製としH.B110㎜の延長により運転技術の未熟な者でも比較的普通に乗れ、

安価に製造可能な車に変更された。

燃料タンクが拡大された。

コストダウンにより重量は増えたが、2割の排気量アップにより最高速度まで達することができるなど

当時のスポーツカーの中で高い性能を持っていた。

小林彰太郎氏はディーノ246ほど、ワインディングロードを速く、安全に飛ばせる車はない。

操縦性、ロードホールディングは絶品だ。と絶賛している。

ティーポEの途中からタルガトップの246GTS(175PS)が追加された。

改良もしくは変更により大きくティーポL,M,Eに分けられる。

4,230×1,702×1,110㎜

W.B2,340㎜,1250㎏,MR

2,418㏄65°V6DOHC

NA,195PS,5速MT,243㎞/h


フェラーリ 308 GT4,400i 2̟+2カブリオレ

2021-02-24 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ308GT4

(1973-1980)

1976年まではディーノ308GT4。2,826台

308は排気量と気筒数の意味。グランツーリスモ4シーター。

フェラーリとしては異例に、当時のベルトーネのチーフデザイナーであったマルチェロ・ガンディーニ

による作品。

面で構成され、直線的で角ばったデザインのボディを持ち、当時のライバル車である

ランボルギーニ・ウラッコとマセラティ・メラクを意識した2+2のシートレイアウトを採用していた。

フェラーリ初のV型8気筒エンジン市販車である。

当初は246GTの後継車と位置づけられ、

その当時は12気筒でなければフェラーリと認めない考えがあった為、

ディーノブランドで販売されたが、1976年5月以降はフェラーリ208/308GT4に改名され、

車体各所にフェラーリのエンブレムやバッジが付けられた。

ディーノブランドはこのモデルを最後に廃止となった。

4,300×1,800×1,180㎜

W.B2,550㎜,2+2,1150㎏

2,926㏄90°V8DOHC

 

 

フェラーリ 400i  2+2 カブリオレ

(1979-84)

1気筒当り400㏄、iはインジェクションを意味する。365GT4 2+2の後継モデル。

エレガントなスタイリングや豪華なインテリア、実用性の高いパッケージングが特徴。

フェラーリ初のATを搭載したモデル。

5速MTよりも3速ATの販売数が多かったことからも従来とは違う顧客層の獲得に大きく貢献した。

インジェクション化で扱い易さが大きく向上した。

しかしアメリカの排ガス規制であおりを受けMC後はパワーダウンを余儀なくされた。

デザインはピニンファリーナ。

このカブリオレはルーフの骨組みを残してトップとリアルーフを開けるタイプである。

この様なスタイルはフェラーリでは珍しい。

4,810×1,798×1,314㎜

W.B2700㎜,2+2シーター

4,823㏄60°V12DOHC

NA,310PS,5速MT/3速AT

最高速240㎞/h, 1,830㎏

NA,255PS,5速MT,250㎞/h


フェラーリ 412,412スパイダー

2021-02-22 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ412,412スパイダー。

(1985-91)

1気筒当り412㏄。

1985年モデルではエンジンが再度、512BBと同じ内径φ82mm×行程78mmの4,943ccまで拡大された。

この排気量拡大に伴い最高出力は400GTと同じ340PSに回復し力強さと扱い易さを兼ね備えた。

またトランクスペースを嵩上げするため若干ながらボディ後端がハイデッキ化された。

内装の意匠も400iから若干変更されており、より近代的な印象を受ける。

また、ボッシュ製のABSが、フェラーリで初めて装備された。

日本にはオートマチック仕様のみ輸入された。

1989年に生産は終了し1990年以降のカタログから消えたが、

1992年に登場した全く新しい設計の456GTがその需要層を継承した。

400から基本的に同じ設計で18年間も生き永らえたのは、

他のV12とは一味異なる直線を基調としたエレガントなスタイリング、

全面上質なレザー張りの豪華なインテリア、

そしてデイトナの生産終了後フェラーリ唯一となったV型12気筒エンジンの魅力によるものであった。

デザインはピニンファリーナ。

4,810×1,800×1,315㎜

W.B2700㎜,2+2シーター

4,943㏄60°V12DOHC

NA,340PS,5速MT/3速AT

最高速255㎞/h, 1,700㎏


フェラーリ モンディアル t カブリオレ,クーペ

2021-02-20 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ モンディアル t カブリオレ

(1989-1993)

下はクーペモデル。

モンディアル(Mondial)とは「世界の」という意味。

500モンディアル以来の車名となる。カブリオレはオープンの事。308GTB/4の後継シリーズ。

1989年シーズンに導入された初めて2ペダルのセミオートマチックを実戦化したF1マシン640の

イメージに合わせ、また市場の要求を受けたテストヘッド的採用として、

新たにヴァレオ製のヴァレオマチックと呼ばれるクラッチ操作のみを自動化した2ペダルの

セミオートマチックが追加された。

その後F355などに採用されていくパドルシフト式のF1システムに比べ完成度は高いものとは

言えなかったがF1システムへの繋ぎ役となった。

1989年に最も大きな変更はエンジンとクラッチが縦置きとなった事である。

トランスミッションは従来通り横置きのままで、トランスバース(横置き)を意味する「t」が付いた。

ABSはオプションで装備された。

1,426㎏

4,535×1,810×1,235㎜

W.B2,650㎜,2+2

3,404㏄90°V8DOHC4V

NA,300PS,5速MT,255㎞/h

205/55ZR16、225/55ZR16


フェラーリ 456 SS スパイダー スーパーチャージャー96,456 ステーションワゴン

2021-02-19 | 4シータ,6気筒&特殊モデル(各種レース)

フェラーリ 456 SS SPIDERSUPERCHRGER 96

(1996)

ブルネイ王国仕様。

456GTをベースにして製作されたブルネイ王国のワンオフ車。

456のボディ形状はクーペのみだったが、アフターマーケットでオープンボディやタルガトップに

改造された例があるほか、特注でピニンファリーナが設計・製造したセダン、

そしてオープンボディのスパイダーも存在する。

このような特別仕様が製造されたり改造されたりすることは高価格なGTカーではメーカーを問わず

珍しいことではないが、456のピニンファリーナ製のものは最初から設計し直されているために

極めてデザインの完成度が高く、

特にスパイダーはクーペから改造されたオープンモデルとは一線を画す。

特にこの車両はスーパーチャージャーが装備されているので馬力は相当高いと思われますが

データの詳細はワンオフ車の為不明。

 

 

フェラーリ 456 ステーションワゴン

(199?)

ブルネイ王国仕様。

456GTをベースにして製作されたブルネイ王国のワンオフ車。2色確認されています。