フェラーリ 308 GTB GTS (1975-1984)
308GTBグラスファイバーボディ712台、
308GTBスティールボディ2185台、
308GTBi494台、
308GTBQV748台。
スタイリングはピニンファリーナによる。
デザイナーはレオナルドフィオラヴァンティで、
彼は個人的に今も308を所有していると雑誌のインタビューで答えている。
ヘッドライトには当時のスーパーカーの代名詞ともいえる丸型2灯式の
リトラクタブルヘッドライトを採用。
初期生産モデルはボディ材質にFRPを採用していた。これはイタリアの
労働ストライキにより当初予定していたスチール製ボディの生産が間に合わな
くなったためである。
V8エンジンを搭載しているとはいえ、大きな吸気音とハイトーンを奏でる
エンジンおよび排気システムなどによりフェラーリサウンズは健在で、
その豪快にして官能的な音もセールスポイントの一つであった。
GTBはグランツーリスモベルリネッタの意味。
308 クワトロバルボーレ一方で、年々厳しくなる排気ガス規制に対応する
ため、1980年には燃料供給装置をキャブレター式から
インジェクション式(Kジェトロニック)とした308GTBi、308GTSiに
置換えられ、翌1982年にはエンジンヘッドを4バルブ化したモデル、
クワトロバルボーレ(Quattrovalvole) イタリア語で4バルブの意味が追加され
た。308は輸出国用に仕様のバリエーション(バンパー等)が存在する。
1985年に、フランクフルトモーターショーにて後継車の328が発表され、
10年に渡る生産販売を終了している。
2,926㏄、V8DOHC
255PS、1,090㎏、252km/h
L4,230×W1,720×H1,120㎜