フェラーリ 208 GTB GTS
(1980-1982)
208GTB,GTSturbo
(1982-1984) 台、
2,000cc以上のガソリンエンジン車に対する税金が高いイタリアの国内(節税)
仕様として、排気量1,991ccのV8エンジンを搭載した208GTB、208GTSが発売
され、同様の税制のニュージーランドでも販売(右ハンドル車)された。
しかし最高出力は155PSに過ぎなかったため、208GTB/208GTSは顧客から
パワー不足を指摘され、1982年に208GTBがターボチャージャーを
装着して220PSまでパワーアップされた208GTBターボに置換えられ、
1983年には208GTSも208GTSターボに置換えられた。
生産年次により、高年式の208ターボは328の外装に準ずる。
当時の日本もいわゆる3ナンバー税制の最中で2,000cc超え(排気量に関係なく
全幅1,700mmを超えると3ナンバー税制の対象であった)は高額課税では
あったが、正規輸入は行われなかった。ただし、ごく少数が並行輸入されてい
る。
1982年F1は126C2が活躍していました。フェラーリは当時F1にはKKK製ターボ
を装着していました。208のロードカーにもKKK製K26ターボチャージャーを
付けました。
フェラーリがいつも行うF1技術の市販車へのフィードバックです。
308との外観上の違いはフロントスポイラー下方に5個の冷却スロットが付き、
サイドでは両側下部にNACAダクトが追加されました。
このターボ化は1984年には288GTOに引き継がれ、1987年にはF40に昇華
されていくのです。そういう歴史的意味では非常に重要なモデルと言えると
思います。
90°V型DOHCターボ
1990㏄5速+1速
4,230×1,720×1,120㎜
1,232㎏215km/h