先週は福岡の実家へ帰省していました。
先日の母の武勇伝を詳しく聞こうと、実家に着くや否や、どういう状況だったの?と興味津々に尋ねると、、、
「それがさぁ〜!!」
聞くところによると、武勇伝が更に増えていました。
実家の地域にはいろんな活動グループが存在していて、軽い体操やヨガをして健康を維持しましょうという「いきいきサロン」や、
一人暮らしの方を定期的に訪問して、困り事は無いですか?等世間話をしながらコミュニケーションで健康維持をサポートする「見守り隊」等。
その中でも、母は見守り隊のメンバーの1人です。
"いきいき"のサークルメンバーと、見守り隊からケアを受ける方は、被っている事が多く、情報共有の側面からも、よく連携を取っているそうで…
今週の"いきいき"にぜひ顔出してください!"いきいき"のメンバーの方から誘われた母は、少しだけ立ち寄ることにしました。
会場に入ると、先日の武勇伝 で立ち会ったAさんが、母の前に現れて、先日はどうも、、と深々と頭を下げられたとのこと。
「あらぁ!すっかりお元気になられたようで!!。良かったですね〜」
Aさんが"いきいき"に参加出来るようになった事を確認できて母も安堵した様子です。
体操が始まると、皆さんハツラツと動かれていて、体力的にしんどい方も椅子に座りながら楽しく参加されています。
母もゲストの身ではありながら、その輪に混じって身体を動かしていると…
「どうしたんですか!!」
母が大きな声をあげました。
その先にはAさんが椅子の上でぐったりもたれかかっているではありませんか!!
すぐに駆け寄ると、意識朦朧とされていて返事もありません。
恐らく会場の空気が一気に熱気をおびて、窓も閉め切っていたので気分を悪くされたのではないかと思った母は、
「窓を開けてください!」と叫びます。
ただ、今回と前回と大きく違うところが一つ。
"いきいきサロン"には看護師さんが専属で就くことになっていたので、
「ストレッチャー持ってきてください!!」
看護師さんの的確な指示のもと、看護師さんと母がAさんをストレッチャーに乗せ、救急車の到着を待っています。
母いわく、
「男の人も何人も参加してたのよ?でもこう言う時はやはり女の方がどっしり構えてるのよねー」
無事に救急隊員に引き渡し、また大役をこなした母。
聞くところによると、そのAさん、脳梗塞の罹患歴があり、杖をついての日々ゆえに、毎回椅子に座って参加されていたそうで、流石に2回も続けて救急車搬送案件になってしまったので、Aさんに限っては、参加される場合は「ご家族の方の付き添いをお願いします」の条件付きになったのだとか。
このAさん、普段は弟さんと2人暮らし。弟さんも高齢です。これも老々介護ですかね。
余談ですが、夕方の保育園勤務の出勤時に、毎回同じ場所で同じ光景に出会します。
腰の曲がった杖をついた小柄なおばあちゃんが、少し広い駐車場の前で送迎バスを待っているのです。
おおよそ毎回時間通りに来る送迎バスからは、大柄な男の人が降りてきます。
恐らく職業訓練センターのバスと思われ、おばあちゃんの息子さんかな?と思しき大柄の男性は、バスから降りるとおばあちゃんには見向きもせずスタスタと1人自宅の方へ歩き出し、バスが再び出発すると、残されたおばあちゃんは、バスに一礼をし、杖をつきながらゆっくりとしたおぼつかない足取りで姿が見えなくなった男性の後を追うように帰っていきます。
身体は不自由なさそうだけど、送迎が必須な方に対し、歩くのもやっとな方が保護者として付き添わなければならない現実。
これも8050問題を垣間見る光景です。
介護の分野も、保育の分野も、人手があるに越した事はないのですが、いかんせん、労働に対する対価が見合ってないと常々感じてしまいます。
この事はまた別の機会に書くとして、今回は、またまた、たまたま、居合わせただけの母が、またまた同じAさんの人命救助に立ち会う事になりました、という武勇伝後書きの話でした。
「お母さんすっかりレジェンドばい」とは自慢気な父の弁。
写真は久々の実家の朝食。
両親の間では食べた果物の数でたまに揉めたり、ジャンケンで勝ち取ったりと賑やかな食卓のようです。
そして見出し画像は今回帰省した際に美味しいお刺身が食べたくて、糸島までひとっ走り。
ファーマーズマーケット「志摩の四季」内で食す海鮮丼。
安くて新鮮で、福岡のお刺身はやはり絶品です。
じっとしていられない母の性分が、良くも悪くもです(苦笑) そして年齢と共に自分の中の母のDNAに気づく瞬間も増え…娘も同じような軌跡を辿るのでしょうね笑
素晴らしいお母さまですね。まさに希望の星ですよ。目標にしたいです。女のほうが肝が座ってますよね。素晴らしいですー!でも深刻な問題も分かり、これからの日本の課題ですね。
また楽しみにしています。なおとも