"会いたいです"と今回連絡をもらった友人は、かれこれ10年程前、私の勤務先で派遣社員として勤務し、その際私が業務引き継ぎを担当、たった1週間しか関わりのなかった元同僚です。
山肌に点在する桜もまた美しい…
ミッフィー型のデニッシュパン!
その1週間は、なぜか毎日が楽しくて、不思議と以前から知り合いだったような感覚で、彼女の勤務先が変わっても、定期的に食事やランチに行く仲になりました。
そんな妹のような存在の彼女が元気が無い…
心配だけど、さりげなく元気付けられる事が出来ないかな。。。
そう思ってコーディネートした「しっとりコース」とは…
京都は苔寺こと西芳寺。
海外ではMOSS TEMPLEとしても知られ、
かのスティーブ・ジョブズも訪れたという世界遺産にも登録されている見事な庭園を持つお寺です。
こちらの庭園、苔で覆われた緑の絨毯が一面に広がり、侘び寂びの世界に誘います。
事前予約制とあって、花見の時期の京都でも静寂を保ちながら、各々のペースで心ゆくまで拝観できる、そのスタイルも嬉しくて。
朝一の時間枠を予約したので、二つ返事で快諾してくれた彼女と早起きして朝ごはんを平らげます。
前日におやつ用で購入したマフィンとタルトをメインに
車で行くか電車で行くか迷いつつ、車窓から望む桜も素敵よね、と乗換案内をチェックして、、、
開門時間が近づくにつれ、外人さん達の長蛇の列が…
受付で写経用の筆ペンを渡されて、まずお迎えしてくれるのは、満開の枝垂れ桜
それからお堂に入ると、お座敷か縁側のテーブル&椅子席かに腰をおろし、瞑想で心を落ち着かせてから写経を始めます。
B4サイズの長い写経をイメージしていましたが、なぞり書きできるタイプの短いバージョン?で外人さんにも挑戦しやすい仕様になっていました。
13歳以上という年齢制限もあり、ただただひたすら静寂の中で鳥の囀り、鶯の鳴き声だけが響いています。
(お子さんは年に数回参拝日が設定されています)
写経が終わるといよいよ「調律と閃きの庭」の世界観へ突入です。
ここからはただただ息を呑む美しさ。
苔を愛でる為のルーペを買おうと思った事もあり、苔の神秘的な営みに感動しながら、ところどころスケッチをする方、ただただひたすら寡黙にベンチに座って庭を愛でている方。思い思いに過ごされています。
彼女の心もずいぶん整えられたようで、お寺を後にする頃にはたくさん笑顔が見られるようになっていました。
お寺の近くで小休憩をして、、
せっかくここまで来たのだから、やはり桜の名所はおさえたいよね!とバスで嵐山まで移動。
朝は若干雲が多かった空模様も、鮮やかな青空が広がり、半袖の方もたくさん見かけるほど気温も上昇、絶好のお花見日和となりました。
山肌に点在する桜もまた美しい…
渡月橋を渡った先には、歩行者天国になりかねないくらいの人の波が行き交っていて、午前中の静寂と打って変わっての賑わいです。
ご家族へのお土産をたくさん選んでいる彼女の傍で、私も思わず可愛さから購入してしまったのがこちら。
ミッフィー型のデニッシュパン!
乳アレルギーとはいえ、トーストした姿を想像してにんまり。子供達が小さかったら喜んだだろうなぁ〜なんて昔を懐かしみなごら少しずついただきます。
さて、三児のママでもある彼女。あまり引き留めるのも申し訳なく、予定通りの便に乗る為帰り支度です。
新大阪のホームでは、お互い何も言わずに目を合わせてはうんうんと頷くだけ。
ありがとう、わかってるよ、応援してるよ、いつでもそばにいるよ、無理しないでねetc.
お互いを気遣うあらゆる感情を、うんうん、と頷く涙に感じ取って。。。
心からのエールと共に見送りました。
遠く小さく消えていく新幹線を見つめながら、ふと「魔女の宅急便」で描かれるワンシーンを思い出しました。
キキの魔法の力が弱まっている時、絵描きのお姉さんこと"ウルスラ"とのあのシーン。
なので、見送った後のLINEスタンプはこれ。
また時々顔を見に行こうかなと思います。
来てくれてありがとう
色々と意見を言うよりもその人に寄り添う、傾聴するってのが良いんですよね。
苔寺、なかなかハードルが高くて行けてません。いつかとは思いますが。心を落ち着かせるには絶好の場所でしたね。
コメントありがとうございます♪
3月までの忙しかった日々では叶えられなかったかもしれないと思うと、連絡をくれた時期もやはり必然的だったのかなと、私にとっても必要な時間でした(^^)
苔寺、四季プラス梅雨も入れて五季で楽しめると勧められています。ぜひ、たいぴろさんにとってのベストシーズンに訪れてみてください!