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釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

雑談:『3ポンドの宇宙・脳と心の迷路』(その1)

2012-08-02 14:50:56 | その他の雑談
(ジュディス・フーバー、ディック・デイック・テレシー著、白揚社)
この本の初版(英語版)は1986年で、日本語訳が出版されたのは1989年。この本を私が初めて読んだ(日本語版)のは、'89年の師走だったが、もう20年以上過ぎた。この本は実に面白い本で翻訳もとても読みやすい。(林一という人の訳だが私はこの人のファンだ) この本はその後何回か再読している。我が僅かな読書歴でこの本はベスト3には入る。

素人ながら私は脳に興味があって、その後いくつか脳に関連する本を読んだが、この本に比べると正直退屈だった。私はこの本の改訂版を長く待っているのだが、どうも適わないようだ。

この本は“脳と心の迷路”という副題がついているように脳科学にまつわる、いろいろな話が平明に語られている。著者たちは脳科学の専門家ではなく一般科学書のライターのせいか語り口が新聞の科学記事のように具体的で分かりやすい。著者たちの視点も我々脳科学の素人の視点であり脳科学の単なる解説に終わっていない。

この本『3ポンドの宇宙』は科学ものだから言わば賞味期限を今や過ぎているだろう。著者たちの脳科学への取材が始まってから、もうかれこれ20年以上になるから、その間、脳科学も相当進歩しているのだろう。しかし、この本は脳科学のただの解説に終わっていないので現在の再読にも耐えられと思う。

この本が余りに面白かったので、この本の感想文を昔あるバソコン通信の掲示板にupしたことがある。何回かに分けて感想をupしたのだが、そのうちの一つがたまたま残っていた。それをここに再upしておこう。それは、この本の第11章『荘子と胡蝶=夢と現実』の感想だ。感想というより、この章に書かれていることの紹介だが大変面白い。

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