税金の恩恵

年度末が近づくにつれあちこちで無意味な道路工事が増えている。
予算の消化をしなければ次年度の予算がもらえないから、というなんとも不条理な理屈からのことらしいが、行政改革を声高に叫ぶならこんなことから始めなければざる状態の改革に終わってしまうような気がする。

そんなことをぶつくさ思いながら、自分は今週もしっかりと税金の恩恵にあやかってきた。
このところ春の肉体改造計画と銘打ち、プール通いをしている。
家から郊外のゴミ処理場まで車を走らせれば20分ほどで着く。
去年オープンしたばかりのゴミ処理時に発生する熱を利用した温浴施設。
これが素晴らしい！
アクアジムの機器を10種類ほど取り揃え、ジャグジー、サウナを完備。
近代的なコンクリートうちっ放しの建物は、さながら美術館かリゾートホテルの様である。
20メートルのコースが3コース、周りをウォーキング専用にしてある。
外光がさんさんとさし込み、明るくて開放感いっぱい。
そんな贅沢な空間をほとんどプライベートプール感覚で使い放題。
人が、いない。
ＰＲ不足ということもあるし、足回りがよくないから車のないひとや、お年寄りが来にくいこともある。
だが、プールに入っているひとよりもライフガード員の数のほうが多かったりする。
都会では絶対考えられない、見られない光景だ。
同じ税金を払いながら、なんだか申し訳ないなぁ、と思いながらアクアジムに取り組む。
利用者が少ないから、プールの水質も非常に良好で、透明度の高い水を通して見えるヒラヒラゆれるセルライトを哀しく見つめた。

税金も贅肉もシェイプアップは必要だ。