手芸ことはじめ

某BBSで、リリアンが話題になっていた。
この場合のリリアン、というのは関西のお笑い芸人のことらしい。
だが、私の中でリリアンといえば、小学生の頃に遊んだ「リリアン」しかない。
たしか、小学３，４年生の頃に流行った、いわば糸遊びである。
学校の門前に店を構える、文房具屋さんで売られていたリリアン。
安物チックな色合いのプラスチックのホルダーに、パチンコ台にうたれているような釘が５本ついていて、それにカラフルな糸をまわしかけ、下の糸を上にひっかけて編んでいく簡易編み機だ。
糸も、その文具屋さんに売られていて、やっぱりレーヨンかナイロンだかの安っぽい色と質の糸で、いかにも子供向けに作られているようで、子供心に嘘っぽくて嫌だった。
だけど、それなりに編むことが楽しくて、しばらくは熱中していたように思う。
そうして編み上げた訳のわからない紐は、何に使えるものでもなくて、単なる辛気臭い時間つぶしに思えたのか、私は同じ文具屋で売られていたソフトなゴムボールを買い求めて
「天・丁」というボール遊びへと興味を移した。
かなりのお転婆だった私。
今から思えば、私の手芸ことはじめはリリアンだったのだ。
何事も興味が長続きしない私だが、今回のハンドメイドブームは結構長続きしている。
あとは、視力がいつまで続くか、ということが継続の鍵といえそうだ。