ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

我が家の標本木

2017-04-11 | 砂時計
今年も桜が満開となった。

今年はいつになく、仕事が忙しくて、
1月はいぬ
2月は逃げる
3月は去る
の言い伝えどおりの速さで、時間が過ぎ去った。
天候も不順で、いつまでも寒く、桜のつぼみも硬いまま・・

世間一般では、その土地、その土地の標本木が、桜の開花宣言に連動しているのだが
我が家は、我が家で何か所かの標本木を持っている。
自宅周りには、目を引く桜はなく、
よく通る道に、枝ぶりやそのたたずまいが
「ちょっと、ちょっと、見てごらん」
と、よびかけてくるような桜の木が何本かある。
幼稚園の駐車場に一本だけ立つ桜
料亭の玄関先に植わっている桜
そして、ヨコイさんの桜

幼稚園の桜は、園庭にも何本かあるのだが、一本だけ外れて駐車場に咲いている
一本だけ、というのがミソなのか、なぜか毎年その存在感を示すのである。
また、料亭の桜はその枝ぶりがとても立派で、
「おお・・さすが」と思わずうなってしまうほどの見事さである。

ヨコイさんの桜は、といえば
通勤途中の道すがら、塀ごしに見える姿がとても美しい。
なにが、どう、というのは説明できないが、毎年その満開の時を心待ちにしている。

我が家の標本木は、すべて咲きそろった。
どうか、この雨で散ってしまいませんように・・
七夕の日のごとく、一年のうちの刹那の出会いを大切にしたい

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