時間のテンション

１１時台のニュースキャスターの二人が、９時台のキャスターへと上がってきた。
桑子アナは、ブラタモリの頃から、結構好感触で、好きなアナウンサーの一人だった。
１１時台のニュースは、男性の有馬キャスターと二人、なんかいい雰囲気でお気に入りだったのだが・・

９時に上がってくると、ちょっと様子が変わってきた。
なんか、固い・・
１１時のころには、あんなに生き生きしていたのに、普通のニュース番組になってしまっている。

思うに。
一日の時間の流れの中で、それぞれの時間にテンションの高低があるのだと思う。
９時は、まだ大方のひとは起きていて、生活が流れている。
帰宅中の人もいるだろうし、家事を片付け中のひともいるだろう。
だが、１１時となると、様子は様変わりする。
一日の仕事を終え、お風呂にも入り、ゆるりとした流れに身を任せる時間帯だ。
そんな時間の流れのなかで、あの二人の軽妙な掛け合いや、ニュースの切り口は、ちょうどよいテンポと
リズムだったのだと思う。
見た目の要素も大きいかもしれないし。

ＮＨＫは、おそらくその雰囲気を９時台のニュースに持ち込みたかったのだと思うけれど、きっと失敗。
時間にはそれぞれテンションの違いがある
９時台には９時台の、
そして１１時台には１１時台の。
１１時台を引き継いだ、青井アナと長尾キャスターのふたりに、桑子＆有馬ペアのテンションは出せないだろうな・・・

ユーミンの歌の中で、お気に入りの一節がある。
♪真夜中はすべてが、媚びることもなく、それでいてやさしい♪

ドラマも、ニュースも、人選は難しい。