ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

キャッチコピーにオンナは弱い

2006-01-20 | 砂時計
チラシを見るのが好きな私。
スーパーのチラシは必要に迫られて見ているのだが、数あるチラシの中で最近のマイブームはドラッグストアのチラシである。
ドラッグストアも、ディスカウント系ではなく、若いオネエチャン向けのコスメ主流のチラシが面白い。
たとえば。
「都会で(ここがポイントね・笑)爆発的人気を誇るフェイスパウダー。その実力はコスメフリークもうならす、お墨付きの逸品です。とにかくカバー力がコンシーラー並みで、そこに絶大なる支持。ケースはダサイが「安くていいもの」は存在することを見事知らしめた、絶対買いのプレストパウダーです。」というフェイスパウダー。
毛穴が気になる私としては、ちょっと買ってみたくなってしまう。
また、
「美への罠(しかけ)。無垢とエロス…誰しもに潜むもの。その二つが重なったとき、綺麗のヴォルテージは創造を超えて、衝撃の美が覚醒する。」
というコピーが冠された新発売の化粧品。
創造を超えた衝撃の美、ってどんなんだ?
とつっこみつつも、ちょっと使ってみたい気もする。
こんな調子で、写真とともに一品ごとに笑えたりもする、ちょっと気になるコピーが満載のチラシなのだ。

私は、そもそも、そういう言葉遊びに弱い。
昔、夫が結婚してすぐに使ったコピーがかなり気に入っていたりする。
それは。
同じバイト先にいた私たち夫婦なので、共通での知り合いが多い。
そんな中のひとりが、私たちの結婚を知らなくて夫に電話で尋ねてきた。
「結婚したんだってな。誰としたんや?」
そう問われて夫が返したのは
「Dさん(電話の相手)が、フィアットに初めて乗せたコやで。」
フィアットというのはイタリアの車である。
いまや外車に乗っていることなど珍しくもなんともない時代だが、その当時は若い男性が外車に乗っている、ということはワンランク上のお洒落だった。
それもよくあるワゴンタイプのドイツ車とかではなくて、ツーシーターのスポーツカー。
目立つことこの上なしの車である。
その車に乗せた初めての女の子が、なぜに私だったのかは疑問の残ることではあるが。
で、そのDさんはそれを聞いてすぐにわかったそうだ。
車に乗ってから5,6年は経っていたのに。
「へぇ。そんなどうでもいいこと、よく覚えてたよね。」と私が言うと
「あたりまえや。男にとって自分のクルマに初めてのせるオンナのことは忘れへんもんや。」と夫は事も無げに言った。
そんなものなのか、と思いつつ
「xxさんや。」と固有名詞で言うのではなく“フィアットに初めて乗ったコ”というフレーズでDさんに紹介した夫のセンスを私は評価した。
気障な台詞が似合うようなタイプのひとではけっしてないけれど、ちょっとしたそんなセンスを持ち合わせているというのは、私の中でポイントが高いのだ。

かくして、明日はこのチラシのお店をのぞきに行くだろう。
キャッチコピーにだまされて、また、メイクボックスの中身がひとつ増えることになるかもしれない。

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2 コメント

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うん!センスは大事!! (ringo)
2006-01-30 21:29:58
私の友達にいろんな表現する人がいます。たとえば~私のことは「食べものでいうとシチューで、動物でいうとペンギンかなっ」て。よくわかんないですよね。なんかCITROENさんの言ってるのセンスとは違う気もするけど(笑)

直接的な言葉よりちょっとひねった言葉の方が実は心に響いたりするのかもって思いました☆
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遅くなりました (CITROEN)
2006-01-31 20:06:02
ringoさん、こんばんは☆

レス、遅れてしまい申し訳ありません



ぷぷ、ringoさんのお友だちのセンス、なかなかシュールっていうか、サイケデリックっていうか。

難しいですね~。凡人には理解の域を超えているような。

そこから想像すると、ringoさんは、嫌われるタイプのひとではなくて、人をあったかくする和み系、というところでしょうか?



確かに、「あなたって、和み系のひとね」といわれるより

「シチューのようなタイプだよね。」って言われたほうが記憶に残るし、「え。どんなの?なんなの?」って考えますよね。心に残る、これ、ポイントだと思います。



でも、ほんと、そのお友だちの真意はなんなのでしょう?

うー、知りたいな~。
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