いくつになっても

義母から、夫にメールがはいる。
「お酒を飲みすぎて裸で騒いだらあかんで。」
昨日、世間を騒がせたニュースを受けてのことだった。
まぁ、面白い義母のことなので、軽い調子で夫に釘をさしたのだとは思うのだけれど、５０を過ぎたいい年のオッサンに・・と笑えてしまった。
当たり前のことだけれど、こどもはいくつになってもこどもであって、親が子を案ずるのには年齢は関係ないということだ。

ともだちとも話していたけれど、受験が終われば、就職、それが終われば結婚、そして結婚したらしたで、結婚相手にまつわることや孫のことで果てしなく悩みが尽きることはない。
成人して、家庭を持てば、もう親の手を離れてしまうって言えばそう言えないこともないのだろうけれど、親の手を離れるというのと縁が切れるというのはまた違う。
親は子を思い、子は親を思う。
そういうことに淡白だった私も、最近は心配をかけない、っていうことが一番の親孝行なんだろうな、という気がしている。

それにしても、件の事件。
そんなに大騒ぎしなければならないほどの重大事件なんだろうか・・
真夜中に騒いで近隣住民にメイワクをかけたことは責められるべきことかもしれないけれど、裸になって女の子を追い掛け回したとか、痴漢行為を働いた、とかというような第３者に対する働きかけがあったわけではないのだから、そんなに責め立てなくても・・
周りが勝手に作り上げたイメージの自分に押しつぶされそうになっていたんだろうか。
私は嘔吐トラウマがあるから、そんなにしたたかに酔うことはないけれど、まだ若い彼がそこまでたたかれるのは気の毒に思えてならない。
たたかれるべき人は、他にもっといるだろうに。
少し前に、大舞台でろれつの回らなかった大臣の方が、もっと社会的な制裁を受けるべきなのじゃないのかな。
いずれにしても、年齢、立場に関係なくお酒には気をつけなければ、ね。