最後のお願い

街に出ても、家にいても街宣車のけたたましいウグイス嬢（中にはウグイス婆といえるひともいるが）のがなりたてる声が響く。
一様に叫んでいるのが「最後のお願いに上がりました。」である。
最後のお願い？
毎回聞き慣れたこの決めぜりふ、何かおかしくないか？と毎回ひっかかる。
このときだけはお願いするが、いざ当選してしまうとふんぞり返り、その地位にあぐらをかく輩が多い。
なぜだか、注意してみていると、最後のお願い、を連呼する立候補者に限って当選してからの街頭演説をする姿を見ることはない。
何かを訴えるビラをまくこともない。
そういう輩の魂胆は見え透いている。
ズバリ、「利権」。
お願いされることでうまい汁を吸い、その地位につくことで名声を得、「おいしい」情報を握ることができる。
何のポリシーがあるわけでもない。


私は完全にノンポリで、これといって支持政党があるわけでも、誰かに頼まれてそれを応援することもない。
なら、何を基準に選ぶのか、といえばやっぱり真面目に地道に志を持って行動しているひとを選ぼうと思う。
それは派手に目に見えるものではないかもしれないが、普段の公報での質疑応答や
街頭での活動を見ていれば、なにかしら一票を託してもいいかも、と思える人が浮かび上がる。
お金や私欲にまみれた知性のないひとだけは、ちっぽけな一票でも投じたくはない。
それが私のポリシーかもしれない。