ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

海軍のカレー

2014-09-17 | 砂時計
今日は水曜日。
同僚のハヤシ海苔子女史のサラメシが食パンの日である。
彼女が入社して一年半
ずーーーーーっと、毎日、毎日、お母さんの握ったおにぎり2個だけを持ってくる。
たまーに、カレー嫌いの彼女が持ってくるのは前日の残りのハヤシライス。
そして、水曜日は、近所のスーパーの「特売」で買っているという大手製パンメーカーの食パン6枚切りの一枚と、
会社の冷蔵庫に買い置きしている,
これまた近所のスーパーで一番安いという紙パックのジャム。
節子さんの置き土産であるオーブントースターで、家から持ってきた食パン一枚を焼き、
ジャムを塗り、会社で来客用においているペットボトルのお茶とともに食べる。
ジャムは、ひとつのジャムを買ったら、それがなくなるまで、ずっと同じ。
苺なら苺。
ブルーベリーならブルーベリー。
今週は苺で、来週はブルーベリー、みたいなことはしない。
飲み物も、コンビニのカフェで珈琲を買うことも、会社にあるインスタント珈琲や紅茶を淹れることすらなく、ペットボトルのお茶。
毎週、水曜日は、ずっとそのパターン。
なぜ、そうするのか?
と、尋ねたことがある。
すると、返ってきたこたえは
「水曜日はパン、って決めていたほうがわかりやすくていいでしょ?」
なにが?

連休が続いたときのとある水曜日。
海苔子さんは、パンを持ってくるのを忘れた、という。
外へ食べに出るのか?と思えば
「コンビニで何か買ってきます」と言い置いて、すぐ向かいにあるコンビニに出向いた。
彼女が入社して初めてのコンビニである。
何を買ってくるのか、興味津々で待っていた。
おにぎりなのか?はたまた水曜日の「パン」なのか?
こたえは
「パン」
それも、コンビニで一番安かった、という菓子パンを一個。
そして、いつもと同じように、コポコポと会社のペットボトルからお茶を注ぎいれ、
菓子パン一個と共に、その日のサラメシは終わった。

すご・・・・
やっぱり、このひととは、相容れるところは見出せない、と思った瞬間だった。

それにしても、彼女の水曜日の食パンは、海軍のカレーのようだ。
海上に出ていると、曜日がわからなくなるから、ということで毎週金曜日はカレーの日と決まっているらしい。
これだけ情報が氾濫する社会で生きていて、曜日を認識するために水曜日に食パン一枚を食べる彼女。
不思議だ・・・

水曜日になるたび、
「海軍のカレー」の話が、私の頭をよぎるのである。

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