ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

古女房のニオイ

2014-09-18 | 砂時計
前作の朝ドラに触発され、始めたぬか床だったが・・
ほとんどご飯を食べない私たち夫婦の生活にはムリがあって、一度ダメにした。
それでも、外食したときに時折供されるおいしいぬか漬けを食べると、
また食べたくなって、こりもせずにせっせとぬか床を作った。
それをかき混ぜていて気づいたことがある。
「手のニオイ」である。
水で洗ったくらいでは、ぬかのニオイはとれはしない。
微香性ハンドソープの香りにも勝る。
出勤前にでもさわろうものなら、午前中ずっとにおっている。

そういえば・・
調理をすると、いろいろなにおいが手に残るようになった。
にんにくはもちろんのこと、たまねぎ、青ネギ、肉、魚・・
若い頃には感じなかったことだ。
今の会社に入った頃、節子さんの手のニオイが気になる私だった。
あまり頻繁に手を洗うひとではなかったので、そのせいかしら?と思っていたが
自分がその年齢になって同じ状況になっている。
手を洗っているにもかかわらず。

いろいろ考えて、思い至ったのは
「しわ」
水を弾いていた若い肌は、水分を失いしぼみ、細かいしわ、深いしわを刻んでいる。
おそらく、ニオイの成分はそのしわの隅々にまで入り込み、その足跡を残すのだ。
だから簡単に洗い流したくらいではニオイが抜けないのだ。

古女房のことを
「ぬかみそ臭い女」と評された時代があった。
それはきっと、こういうことだったのかもしれない。

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2 コメント

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思わず頷く・・・ (アプリコット)
2014-09-19 13:00:07
CITROENさん!すごく、すごーく良くわかります!
他人の手のにおいをが気になったことはないのですが、
ぬかみそを漬けていた頃は毎晩毎晩…気になっていました。

梅雨にだめにしてしまったので、今我が家には糠床がありません。
手のしわに染み込むぬかのニオイを思い出すと
ぬか漬けは買うもの!と決めてしまったほうが良いかなぁと
思い始めていたところでした。

こうして思っていたことが文字になっているのを読むと新鮮です!
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よかった~~ (CITROEN)
2014-09-19 18:52:55
アプリコットさん、こんばんは。
私だけがそうじゃなかったと知り、安心しました。
せっちーも私も労働者の手で、奥様の手ではないからかな・・と思っていたので(笑)
ぬか床も、夏場は冷蔵庫に寝かしておくと良いようですね。
外で買うおつけものは、甘すぎたり辛すぎたりで、好みのものがなかなか見つけられないということもあったりで。
そもそも、ご飯をほとんど食べないのでおつけものも必要のない食品といえるのですが。。
ただ、お味噌やぬか床、イースト菌など発酵ものをさわっていると手が白くなり、しっとりすべすべになるかな~と別の期待をしたりするんです、私。
杜氏さんがシミやしわの少ない方が多いのが何よりの証拠ですよね!
安心して期待できる美白だと思うんです、これ。
においの問題が解決できれば言うことなし!なんですよね~
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