同じ視点

相変わらず、朝ドラを見ている。
今回のキャストは、安心して見ていられる役者さんばかりなので、ちょっとハマり中である。
中で、ヒロインの女の子の幼馴染役の男の子は、かなりいい感じ。
昔顔が好きなんだ、私、と気づいた。

今日の話の中で、その男の子が自分の思いが相手に伝えられず、悶々とするシーンがあり、それを見てハッとした。
昔見た映画で、とても印象に残っている映画のワンシーンがある。
アンヌ・パリロー主演の「ニキータ」のワンシーンである。
あばずれだったアンヌを、凄腕の暗殺者に仕立てあげる監督官の役どころであるジャン＝ユーグ・アングラードが、教え子のアンヌの気持ちに気づき、また自分のアンヌに対する気持ちにも気づいてはいるが、立場的にそれを受け入れ応えることができない、そんな気持ちの葛藤を自分の頭を壁にぶつけて苦悩するシーンである。
そのワンシーンだけの一瞬に、ジャン＝ユーグに恋したほどである。
言葉で表現するだけではなく、表情、仕草が強烈な思いを伝えることがある。
今朝、そのドラマのワンシーンをみて、ひょっとしてこの脚本家も私と同じ視点をもっているのかな、と思ってしまった。

そのワンシーンは、私の中には強烈なエロティシズムに感じられた。
そのシーンが、ハリウッド仕立てだとどうなるのかが見たくて、リメイク版「アサシン」を見たほどである。
ジャン＝ユーグほどのセクシーさはなかったけれど、ガブリエル・バーンもそれなりの苦悩がでていてよかった。
今朝見た達彦クンは、まだまだ青いけれど、もっと歳を重ねたらいい役者さんになれるか、な？
ただし、あんまり歯を出して笑わないほうがいいけれど。