帯状疱疹に罹った。
お嫁さんのつわりがひどくて、お孫さんの子守や家事手伝いに、自分の仕事に、と八面六臂の働きで忙しく走り回ったため、疲労が重なり罹ったと思われる。
おまけに、持病である股関節の具合が悪く、夜もろくすっぽ眠られない状況が続いていたことが、疲労に拍車をかけた。
飼っている犬は犬で、暖房費を節約していて火の気のない家が寒いものだから節子さんを追いかけ回して、だっこをせがむ。
ミニチュアダックスなので、足元をうろつき回ると、足を取られて動けなくなってしまったりするらしい。
ありとあらゆるものが、節子さんを頼り、それを「NO」と言えずに疲れ果て、病気になってしまった。
せめて、会社くらい休んで、ゆっくり家で休養でもすれば?
と、提案してみても
「どうせ家でいても、横にもなれないし、痛いばかりだから、まだ会社で仕事でもしているほうが気が紛れるわ」
ってことで、相変わらず出社しているのである。
「でも、今度のことをきっかけに、少しは自分を休めることをしたほうがいいですよ。いくら息子さんに頼まれたって、無理なときは無理!って言わないと・・
倒れてしまったら元も子もないんですから・・」
と進言してみるが
「でも、お天道様があがってるのに、いつまでもごろごろ横になってたらもったいないやんか。明るい内に、あれもこれもしてしまっておこう、って思ってしまうんやわ。しゃあないよね。貧乏性やから・・」
そういって、取り替えたガーゼを「もったいない」と
じんじん痛む腕をかばいながら洗って乾かす節子さんなのである。
さて、今回の病気で、なにが困るって、朝夕に塗らねばならない薬である。
前は自分で見えるし、届くから良いようなものの、背中に至ってはどう身体を折り曲げようが塗ったり、ガーゼを貼ったり出来るわけがない。
ご主人に先立たれて一人暮らしをする節子さんなので、ぬってくれる家族がいないのだ。
なので、仕方無く、近所(といっても自転車で5分くらいは走らねばならない)の友だちの家に出向いて塗ってもらっているという。
ああ、そうなのか・・
節子さんの話を聞いていて、それはけっしてひとごとではないと私は気づいた。
この先、息子が自立し、私か夫がひとりになったとき。
日々、元気で四肢が思うように動かせている間はいいけれど、ひとつ何か病気になったら、たちまち自分一人ではどうしようもないことが起きてくるのだ。
そんなとき、誰かを頼らなければいけなくなる。
それは近所のひとであったり、心許せる友人であったり・・
「人」という字が、両方から支え合って一つの文字を形作っているように、やはり人はひとりでは生きてはいけない。
頼ったり、頼られたり・・
そういう温度を感じられる人間でいたいな、と思ったできごとであった。
お嫁さんのつわりがひどくて、お孫さんの子守や家事手伝いに、自分の仕事に、と八面六臂の働きで忙しく走り回ったため、疲労が重なり罹ったと思われる。
おまけに、持病である股関節の具合が悪く、夜もろくすっぽ眠られない状況が続いていたことが、疲労に拍車をかけた。
飼っている犬は犬で、暖房費を節約していて火の気のない家が寒いものだから節子さんを追いかけ回して、だっこをせがむ。
ミニチュアダックスなので、足元をうろつき回ると、足を取られて動けなくなってしまったりするらしい。
ありとあらゆるものが、節子さんを頼り、それを「NO」と言えずに疲れ果て、病気になってしまった。
せめて、会社くらい休んで、ゆっくり家で休養でもすれば?
と、提案してみても
「どうせ家でいても、横にもなれないし、痛いばかりだから、まだ会社で仕事でもしているほうが気が紛れるわ」
ってことで、相変わらず出社しているのである。
「でも、今度のことをきっかけに、少しは自分を休めることをしたほうがいいですよ。いくら息子さんに頼まれたって、無理なときは無理!って言わないと・・
倒れてしまったら元も子もないんですから・・」
と進言してみるが
「でも、お天道様があがってるのに、いつまでもごろごろ横になってたらもったいないやんか。明るい内に、あれもこれもしてしまっておこう、って思ってしまうんやわ。しゃあないよね。貧乏性やから・・」
そういって、取り替えたガーゼを「もったいない」と
じんじん痛む腕をかばいながら洗って乾かす節子さんなのである。
さて、今回の病気で、なにが困るって、朝夕に塗らねばならない薬である。
前は自分で見えるし、届くから良いようなものの、背中に至ってはどう身体を折り曲げようが塗ったり、ガーゼを貼ったり出来るわけがない。
ご主人に先立たれて一人暮らしをする節子さんなので、ぬってくれる家族がいないのだ。
なので、仕方無く、近所(といっても自転車で5分くらいは走らねばならない)の友だちの家に出向いて塗ってもらっているという。
ああ、そうなのか・・
節子さんの話を聞いていて、それはけっしてひとごとではないと私は気づいた。
この先、息子が自立し、私か夫がひとりになったとき。
日々、元気で四肢が思うように動かせている間はいいけれど、ひとつ何か病気になったら、たちまち自分一人ではどうしようもないことが起きてくるのだ。
そんなとき、誰かを頼らなければいけなくなる。
それは近所のひとであったり、心許せる友人であったり・・
「人」という字が、両方から支え合って一つの文字を形作っているように、やはり人はひとりでは生きてはいけない。
頼ったり、頼られたり・・
そういう温度を感じられる人間でいたいな、と思ったできごとであった。
自由のきかない、しかも痛みのある手で薬を塗るのは同考えても無理だと想像したら、涙が出そうになってしまいました。
ガーゼは・・・洗う事はないような気がしますが、性分なのでしょうね。。。
妙な偶然という感じですが、実は今日、息子が帯状疱疹と診断され、子供なりに神経痛がつらいらしく、時折痛い!と言ったり発疹が痒い!と訴えられたり、そう言える小学生の息子はまだ幸せなんだなと感じました。
その世話を出来る私も・・・
と、ぐーたらな私なんかは思っちゃうわけですよ。
お風呂に入って、せっかく暖まった身体で、寒風ふくなかを自転車に乗って、お友達の家まで薬を塗ってもらいに行く・・って、なんか本当に涙がでそうになりました。
それなのに、今日も息子さんのところの手伝いに行くそうなんですよ。。
まったく、、人が良すぎるというか、勤勉すぎるというか・・
それにしても、アプリコットさんの息子ちゃん、帯状疱疹なんですか!
ってことは、すでに水疱瘡は経験済みってことですね?
小学校に入って、いままで頑張ってきたんでしょう。
二学期も終わり近くなって、疲れが表面にでてきたのかな?
帯状疱疹は相当痛みが強いようなので、かわいそうに・・。痛み止めもないそうですね。
しっかり甘えさせてあげてくださいね。
今日になって痛みが増してきたようで、飲ませたらあっと言う間に寝てしまいました。
一日に2回しか飲めないので、いつ飲ませるか迷います。
節子さん、息子さんのところの手伝いって・・・?
手伝いが必要なのは節子さんの方でしょうに。
あまりに鈍感で聞いていると腹立たしくなりますね。(息子さん夫婦のことです)
でも多分自転車乗るのも困難になると思われます。
症状の出る場所にもよるのかも知れませんが。
だし、それを自分の奥さんにびしっと言えない息子さんにふがいなさを感じてしまうのは私がおばさんだから?!
節子さんは、息子さんがお嫁さんと自分の間に立ってつらい思いをさせたくない一心で、無理をしてでも手伝いに行くのです。
よくできたお母さんだから、甘えてお母さんに我慢させる、っていうのは、ちょっと違う気がしませんか?
痛み止めは、そう何度も使えないということで、座薬が処方されているそうです。(一日2回)
それでも、今日もいつもどおり会社以外の仕事も早朝に済ませて、会社も自転車で出社してきました。
道路のでこぼこが患部に響く、って言ってました。
ここまでくると、節子さんってM気質?って思っちゃいます。
真面目すぎる、根性がある、っていうのもつらいものがありますねぇ・・
働き者なんだなあ。
嫁か息子よ。君たちが貼りにきなさい!もう!
かわいそうだなあ。
ほんと、この夏、母のところに行った時、
いつもは元気なんだけど、「背中見てくれる?」っていって、ヒドイ汗疹になっていたの。
皮膚科に行った方がいいよ!ってすぐ行かせたんだけど、その後薬が塗れない・・・って言ってた・・・・
おひとり様、とかいって若いうちはいいけど、歳とると切ないね~。
「イラっとすることも多い」って、似てるね、私と。
そうなのよ。
時にイラっとすることはあるのだけど、基本優しい、人の良い性格の節子さんなので、
「こんなに人のために尽くしてばかりのひとなのに、どうしてこんなつらい目にばかり遭うの?」
と、かわいそうになってしまうの。
夫の母も一人暮らしでしょ?
背中に湿布薬を貼るときとか苦労するっていうから、アイデア雑貨のお店で、ひとりでも貼れる湿布貼りっていうマジックハンドみたいなのを送ったことがあるけどね。
薬を塗る道具はないものね・・・。
若い頃には、そんなこと全く思いもしなかったけれど、歳をとると色んな事が見えてきて、切なくなることが多いよね・・