ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

現代うまいもの選び

2014-01-30 | 私のミシュラン
全国各地、うまいものはいろいろとある。
便利な世の中になり、
「お!これは美味しそう。。なになにかなり美味しいらしい・・」
と、あちこちにアップされたり、マスコミに取り上げられたり情報はあふれんばかり。
クリックひとつ、電話一本で、すぐに注文できて、2~3日ですぐに手に入る。
そんな便利な世の中にあって。
このお菓子は、その町に「わざわざ」出向いて行かないと手に入らない。

このお菓子の存在を知ったのは、やはり口コミ。
「似たようなお菓子は全国に山ほどあるけれど、このお菓子ほどおいしいお菓子はない」
そんな噂を耳にして、いつかは食べてみたいなぁと思っていた。
そもそも、私は白あんが好きではないし、こういうもそもそしたような和洋折衷のお菓子も、好んで食べようとは思わない。
なので、噂を聞いても、すぐには興味を示さなかったのだが。
この人の舌なら、信用できる、と思うひとが
「一度是非食べてみて。絶対美味しいから!」と強く勧めるのでいつかは・・と思っていた。

ネットで調べて、連絡先を確認し、電話して聞いてみると、ネット販売はやっていないという。
お店の近隣でしか販売していない、というのである。
がっくり・・・
そのお菓子のためだけにわざわざ旅行するっていうのもなんだかなぁ、と思っていたら。
気持ちが通じたのか、お菓子の方からやってきてくれた。
頂き物で来てくれたのである。

半信半疑で、一口割って口に入れてみると・・・
め以子のように、
「んまーーーーい!」と思わず至福の表情になるくらい美味しい。
Pのつくよく似たお菓子より、もっとしっとりしていて、それでいて甘さがくどくなく、
ほんのりバニラのような香りが広がり、きめ細やかなあんがほろほろとくちのなかでほどけてゆく。
ほんっとうに美味しいお菓子である。

噂では知る人ぞ知るの幻の銘菓だそうで。
大量生産で、どこでも手に入るという状態にしない矜持こそが、このお菓子のおいしさを保っているのかも知れない。
いつか必ず買いに行こうっと。
銘菓 観音寺


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