息子が学校の家庭科でマドレーヌを作ってきた。
エプロンがいる、と騒いでいたので何か作るのだろうとは思っていたが、マドレーヌだったとは、と、まずその課題に驚いた。
ビニール袋に何気なく入れて持ち帰ったそれ。
「高級菓子マドレーヌ」と書かれたよくある敷き紙がついている。
上にはスライスアーモンド。
色合いは、きれいなきつね色に焼きあがっている。
見た目ふんわりとして、かなり美味しいそうだ。
スリム化宣言をしたにも関わらず、食欲の秋、晩御飯までの空腹をそのままでやりすごせるはずがない。
息子が出かけていないのをいいことに、二つあるうちのひとつにぱくついた。
う、うま~い!!
バターの風味の良い香り、きめ細やかな生地、ふんわりとしていてそのへんのシフォンケーキよりもはるかに軽く、すぅーっと入っていく。
なに、なに、この美味しさは!
綺麗にラッピングされて出されたなら、この街で一番人気のケーキ屋さんのもだと言われてもわからないくらいの美味しさである。
くぅーっ。悔しいけれど、お菓子つくり歴30年の私の焼くマドレーヌよりはるかに上手いじゃないか。
帰ってきた息子を早速つかまえ、あれこれ尋問する。
泡立ては、女子が“電動”泡だて機で泡立て、息子が粉と混ぜ合わせたらしい。
(電動泡だて機は、この高校の家庭科室には標準装備らしい。)
あんなに手先の不器用な息子が、一番難しいバターと粉、卵のミキシングをやったというのか!なのに、あの美味しさは何?!
これは、きっと秘密のレシピがあるに違いない、とばかりにレシピを出させた。
わら半紙にコピーされたそのレシピ。
「カトルカール」、「B・P(ベーキングパウダー)」「パティシェ」などの文字が並んでいる。
で、肝心のレシピ。なんのことはない、カトルカールの名の通り、バター、小麦粉、卵、砂糖を同量ずつの配合である。びっくりしたのは、香り付けのバニラ。
エッセンスでは、高温で香りが飛んでしまうので「オイル」にしましょう。とある。
なんて贅沢な!
私の高校時代に調理実習で作ったロールケーキは、腕をだるくしながら、ひたすら手動で泡立てた。香り付けはもちろん、バニラ“エッセンス”。中に入れたバターも、製菓用マーガリンだったと思う。
だが、21世紀の高校じゃ、男子がケーキを焼き、原材料にもこだわり、無塩バターを使っている。そりゃ、美味しいはずだわさ。
そういや中学の家庭科室にはロックミシンがあり、それを使ってブックカバーを作っていたし、いやはやいまどきの家庭科は、普通の家庭のそれよりもはるかに進化し、深化している。
だけど、だけど、お米のたき方や、お味噌汁の正しい作り方くらいはちゃんと指導してくれているのかしら。
親としては、そっちのほうがずっと大事だと思っているのだけど。
エプロンがいる、と騒いでいたので何か作るのだろうとは思っていたが、マドレーヌだったとは、と、まずその課題に驚いた。
ビニール袋に何気なく入れて持ち帰ったそれ。
「高級菓子マドレーヌ」と書かれたよくある敷き紙がついている。
上にはスライスアーモンド。
色合いは、きれいなきつね色に焼きあがっている。
見た目ふんわりとして、かなり美味しいそうだ。
スリム化宣言をしたにも関わらず、食欲の秋、晩御飯までの空腹をそのままでやりすごせるはずがない。
息子が出かけていないのをいいことに、二つあるうちのひとつにぱくついた。
う、うま~い!!
バターの風味の良い香り、きめ細やかな生地、ふんわりとしていてそのへんのシフォンケーキよりもはるかに軽く、すぅーっと入っていく。
なに、なに、この美味しさは!
綺麗にラッピングされて出されたなら、この街で一番人気のケーキ屋さんのもだと言われてもわからないくらいの美味しさである。
くぅーっ。悔しいけれど、お菓子つくり歴30年の私の焼くマドレーヌよりはるかに上手いじゃないか。
帰ってきた息子を早速つかまえ、あれこれ尋問する。
泡立ては、女子が“電動”泡だて機で泡立て、息子が粉と混ぜ合わせたらしい。
(電動泡だて機は、この高校の家庭科室には標準装備らしい。)
あんなに手先の不器用な息子が、一番難しいバターと粉、卵のミキシングをやったというのか!なのに、あの美味しさは何?!
これは、きっと秘密のレシピがあるに違いない、とばかりにレシピを出させた。
わら半紙にコピーされたそのレシピ。
「カトルカール」、「B・P(ベーキングパウダー)」「パティシェ」などの文字が並んでいる。
で、肝心のレシピ。なんのことはない、カトルカールの名の通り、バター、小麦粉、卵、砂糖を同量ずつの配合である。びっくりしたのは、香り付けのバニラ。
エッセンスでは、高温で香りが飛んでしまうので「オイル」にしましょう。とある。
なんて贅沢な!
私の高校時代に調理実習で作ったロールケーキは、腕をだるくしながら、ひたすら手動で泡立てた。香り付けはもちろん、バニラ“エッセンス”。中に入れたバターも、製菓用マーガリンだったと思う。
だが、21世紀の高校じゃ、男子がケーキを焼き、原材料にもこだわり、無塩バターを使っている。そりゃ、美味しいはずだわさ。
そういや中学の家庭科室にはロックミシンがあり、それを使ってブックカバーを作っていたし、いやはやいまどきの家庭科は、普通の家庭のそれよりもはるかに進化し、深化している。
だけど、だけど、お米のたき方や、お味噌汁の正しい作り方くらいはちゃんと指導してくれているのかしら。
親としては、そっちのほうがずっと大事だと思っているのだけど。
バニラオイルとエッセンスの違いまで教えられて、しかも男子も一緒だなんてビックリですね。
その昔、家庭科でお菓子を作った日には女子がこぞってお目当ての男の子にプレゼントした・・・なんて光景は現代の中高生にはピンと来ないお話なのかもしれませんね。
マドレーヌを作るくらいでしょうから、きっとご飯、お味噌汁、野菜炒めにボタン付けくらいは押さえているでしょう。
いまや、こぞってプレゼントするのは、ひょっとしたら男子のほうかもしれません。
男女が同じ作業をするというのは、いいことなんだとは思いますが、基本の基だけは押えておいてほしいな、って切に願います。
同僚のお嫁さんは、お米のとぎ方一つ知らずに嫁いできて、専業主婦するらしいです。お嫁にきてから料理教室に通うそうで。でも、お菓子は焼けるそうで
何か変、って思うのは私だけでしょうか
ソーイングが趣味の主婦だって見たこと、触った事の無い人が多いのに。
保護者に開放してもらいたい空間ですね。
そんな魅力があるのなら、役員になりすまして、家庭科室のミシンをががーって拝借すればよかった、って激しく後悔しました
払い下げってないのかしら、って期待しちゃいますよ、私。