ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

優しさが身にしみる

2005-07-28 | 砂時計
先週に続き、今週もハードな肉体労働の木曜日。
それも、真夏の太陽が照りつける屋外での仕事である。
契約内容に、こんな仕事が入っていたように思わないのだが、上司の命令とあらばやむを得ない。(それが中年契約社員の悲しいところ)

先週は、お昼の3時ぐらいから1時間半ほど作業をして、夜は熱中症で死んでいた。
それを訴えると、我儘で仕事をしない上司は、しれっと
「じゃぁ、今週は朝の内に片付けようや。」とのたまう。
あの、これって本来、これってアナタの仕事なんですけど…。という言葉も呑みこむ。
顔は塗り壁か?と思われるほど白く厚塗りにし、例のオバコップバイザーを片手に会社をでた。
今回は二度目なので、要領もつかめてきて、前回より幾分早く片付く。

それでも30度を超える気温の中での作業は、全身を火照らせた。
へとへとになって会社に戻ると、もうひとりのスタッフ(私と同じ契約社員)が濡れタオルを凍らせておいてくれて、
「はやく、これで体温を下げたほうがいいよ。」と差し出してくれた。
冷たいお茶を添えて。
そのタイミングのよさと、こまやかな心配りに身体だけではなく、心がじーんと温まってしまった。
普段、そのひとの金銭感覚にはついていけないものを感じることが多々あるのだが、いつも超がつくほどの真面目さと、さっと気が付くこまやかさには頭が下がる思いだった。
だが、今日ほどこの人の優しさに感激したことはない。
よく気が付く、というのはいかに人に優しいか、ということでもある。
こうすれば、この人は気持ちがいいのじゃないか、助かるのじゃないか、と気を配り目を配ることが優しさ、というものだ。
50過ぎには見えないほど深く刻まれた顔の皺は、彼女の歩んできた人生の苦労を物語っている。
しかし、同時にそれはこの人の慈愛の深さを物語るものでもあるのだ。
自分は、声帯にポリープができるほど仕事のことや、家庭のことでストレスをいっぱい抱えているのに、そうやっていつも周りの人に気を配っている。
私なんて、自分のことで手いっぱいで、他の人への思いやりなんてまったくないや、と深く反省する。

かたや、その仕事をしない上司。
途中で立ち寄ったコンビニで、自分だけさっさと冷たい飲み物を調達してきている。
まったくさー!
彼女のストレスの99.9パーセントは、アンタが原因なのよ!って怒鳴りつけてやりたくなった。アンタのボーナスのたとえ50分の1でも、彼女に労いの寸志としてあげたって罰はあたらないわよ!とも。
私のストレス指数も200パーセント。
日焼けして火照った頬と、煮えたぎる怒りと、同僚のくれた温かなやさしさとで火の玉状態で帰ってきた。

す・る・と!
じゃーん。先日何気なく応募したJウェーブでジャズのCDと、黒生ビールが当たっているではないか!
らりほ~♪苦あれば楽あり。谷あれば山もある。
へへへ、今月射手座はちょーラッキーな月だとなにかの占いででていたぞ。
この調子でドット柄のブラウスを着て、宝くじを買いに行こう。
くじを当てて、あんな気の利かない、仕事の出来ない、ずるい上司とおさらばしてやるんだから

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