夏のお荷物

引越しをしたにも関わらず、今も押入れに眠る死蔵品が三つ。
この季節が来るたびに、処分を悩む。
ひとつは、海に浮かべて遊ぶ大きなシャチ。
息子が３歳になった夏、海水浴デビューにあわせて購入したものだ。
海への抵抗を少なくするために、喜ぶかな？と買った覚えがある。
しかし、これが難もの。空気を出しいれするのに大汗をかき、乗り方を間違えればくるっとひっくり返り、海中へドボン。
ほとんど乗ることなく終わったシロモノ。
それでも、いつかまた持ちだすこともあるだろうと、捨てずにそのまま眠らせている。

二つ目はカキ氷器。
電動のカキ氷器ならば、きっと涼しい顔をして氷がかけて、お店で食べるよりはるかにあっさりと、好みの味がいただけると購入した。
買った年の夏は２～３度楽しんだが、あとはスーパーで買い求めるカキ氷か、甘味どころで食べるかき氷で済ませている。

そして三つ目。アイスクリームメーカーである。
飽きっぽい私のことなので、最初からデｘｘギ社のような高級品には手を出さず、ひたすらアナログに手でかき混ぜる手動の国産品を買い求めた。
確かに、滑らかに出来上がる。
しかし出来上がりまでの過程がこれまた大汗。
容器を冷凍庫に入れて置かねばならない、というのも案外大変。
業務用の大型冷蔵庫じゃあるまいし、こんな嵩高いものを、真夏の時期にいれておくスペースをあけるのはほんとに大変。
そんな理由から、これまたお蔵入り。

それならそれで、さっさと捨てるなり、リサイクルに出せばよいものを
「小さな甥っ子や、姪っ子が遊びにきたら喜ぶかしら？」と“たら、れば”呪縛で手放せずにいる。
しかし、いい加減今年くらいは処分しなければ、と決意した。

こんなマイナス面を羅列したけど、どなたかお使いになりますか？