いまいましきは

今日は、月に二回ある缶・びん・ペットボトルの回収日である。
分別収集が義務付けられている我が街では、ゴミ箱の数も増やさねばならずいろいろと邪魔臭い。
夜の内に、さっさとたまった缶類を捨ててしまい、きれいさっぱり気分良く朝を迎えた。
なのに。
息子が持ち込んだペットボトル飲料が残りわずかになっていることに気付く。
朝のカフェオレを作ると、インスタントコーヒーの大ビンが空いてしまった。
お弁当を調理していて、サラダ油のボトルが空になる。
ものの３０分のうちに、大きなゴミが三つも出てしまった。
ちぇっ。
思わず舌打ちしたくなる。
家の中のあちこちには、他人様からみればゴミにしか見えないものを放置している私であるが、純然たるゴミが溜まるのが大嫌い。
連休などで、ゴミ収集のサイクルがかわって何週間もゴミを持ったまま過ごすことなどは、非常に居心地悪く感じてしまうのだ。
うう、なんてことだ。この大きなゴミを２週間抱えて過ごすのか。
そう思うと非常に憂鬱になる。

私が買い物に出かけると、ジュースなどペットボトル飲料の類はいっさい買わないが、夫や子どもが持ち込んでくることがある。
先日も、ペットボトルにまつわる非常にいまいましい経験をした。
高校に入学し、お弁当が始まると息子がペットボトルのお茶がいる、と言い出した。
自分の高校時代にお茶なんて持っていったことのない私は目が点になる。
食事中も殆どお茶は飲まない。
車の中にもドリンクホルダーのない我家である。
なんで、そんなもんがいるねん！と思いつつも毎日自販機で買われてはたまったものではないので、仕方なく沸かしたお茶を冷やしておいて詰めてやっている。
が、先日、そのボトルの蓋の締めがあまくて、学校に行くまでの間にこぼれてしまった。
結果、教科書やら参考書がびしょびしょになり、買い替えさせられるという憂き目を見た。
それもこれもペットボトルのせいじゃないか。
と、理不尽な怒りを持って朝ドラをみていた。
すると、主役の女子高校生たちのお弁当シーンで皆ペットボトルを飲んでいる。
またしてもジェネレーションギャップなのか、と頭を殴られる。

それにしても、エコ生活が叫ばれる世の中で、何故ゆえにペット飲料だけは幅をきかせて主役の座にいるのか。
残ってしまったゴミをみつめて、気分がふさぐ私である。