水にまつわる謎

昨日の話題で、EKOさんの書き込みを読んで、思い出したことがある。
いま、住んでいるところは、格別水が美味しいところではないが、まずくもない。
しかし、神戸に住んでいた頃は、本当に水には泣かされた。
とてもまずかった。
新築のマンションだったし、配管途中の水垢のせいではない。
神戸市は、水を大阪から買っていたのだ。
琵琶湖に源流をもつ淀川からの水である。
大阪にいた頃も、ほんとうに水はまずかった。
よもや、神戸に来て大阪の水を飲まされるとは思ってもみなかったので、あまりのまずさにびっくりしてしまった。
夏場は特にニオイがひどくて、麺をゆがいたあと、水に晒すが、そのときでさえかび臭いニオイがたちのぼるほどだった。
そんな水で晒した麺がまずいのはいうまでもない。
しゃくにさわるが、あまりにひどいニオイのときには、最後にお金を出して買った水でさらしたこともあった。
その時、納得がいかなかったのが
「六甲のおいしい水」と銘打ったミネラルウォーターである。
お膝もとの神戸市民が、大阪からまずい水をお金を出して買っているのに、なにゆえ六甲山からミネラルウォーターが商品化されるほど滾々と湧き出てくるのか。
なぜに、その水は神戸市民の喉を潤してはくれないのか。

その謎を解き明かすことなく、神戸の街を出てしまった。
いまだ、納得いかずである。
ＥＫＯさんが言うように、日本はいつから水をお金を出して買うようになったのだろうか。
過去にはあたりまえに手にしたものが、次々とお金を出して買う時代になってきている。
そのうち、自分の未来もお金で買ったりして。